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内容説明
日本庭園、和食、茶の湯など、日本の古きよき文化はいずれも美しく、世界の憧れ。こうした美の根底にあるのが、禅だ。禅では、ムダをそぎ落としたもの、移ろいゆくもの、未完成のもの、慎ましやかなものを美しいとしており、西洋の価値観とは真逆。禅僧であり、「禅の庭」を多数手がける庭園デザイナーでもある著者は、日本人が、独自の美の楽しみ方を知っていると説く。「いびつな茶器」「石ばかりでできた庭」「一輪だけ挿した花」「水鉢に映る月」などを愛でるのは日本的。日本人が古来持つ美的センスを再確認する一冊。iPhoneが美しいのは、禅の美のエッセンスが詰まっているから!? など、人に話したくなる視点が満載だ。
目次
第1章 外国から見たときの、日本の圧倒的な美しさとは(なぜ私の仕事が海外から求められるのか スティーブ・ジョブズも、ビル・ゲイツも、禅に傾倒していた ほか)
第2章 まわりにある日本の美を再確認すべし(食のシーンは、四季を感じるのにベスト 食材の「添え物」には、日本人の知恵が詰まっている ほか)
第3章 「禅の美」とは何か(京都の庭はなぜ美しいのか 日本の庭は「おもてなしの心」からできている ほか)
第4章 日本人の「心」とは(日本人は、死後に「無形のもの」を受け継いできた 古きよき風景を、子どもや孫に語り伝える。それだけでも日本の力になる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香
32
『文化はその担い手がいるだけでは受け継がれてはいきません。確かな受けとり手がいて伝わっていくのです』西洋と東洋。その比較から日本のかたちが見えてくる。華やかな西洋絵画が大好きだった私に謂わば逆輸入して入ってきたのは日本画、日本文化だった。「間」「沈黙」「余白」。禅の教え、茶の湯、生け花、書、能。。どれも内に深く秘めた余韻が心を揺らす。その凛とした佇まいに無性に惹かれる。綴られる日本の美を知識に。すぐに体感できる幸せ。だって私達は日本に住んでいる。もっと知ろう日本!ますます日本が大好きになる一冊。2017/09/10
Tadashi_N
18
日本の美は引き算の美2015/03/30
南
14
水は四角や丸の器に入れば形を変えるけれど、本質は変わらない。人も見習いたい。2021/09/29
たかこ
7
「日本的な和の美しさ」はそぎ落とされた美、引き算の美、この表現方法は日本ならでは。禅の意識が生活の中に当たり前にあって、気づかないでいるだけ。意識すれば日本での生活は美しさであふれている。茶の湯に見る「おもてなしの心」茶道の所作は難しそうでめんどくさそうに見えるかもしれないが、その実本当にシンプル。ただ湯をわかし茶を点てて飲むだけのことである。その文化の一端を担えることを誇りに思い、もっと広く若い世代に伝えたいと切に思う。2019/09/04
nizimasu
7
日本人の美には、禅からの影響があることを示しつつ、美しい所作や引き算の美学、崩しや未完成の美みたいなものまで言及している。体系的な内容ではないが、流れていくような文章が印象的できっとライターさんのまとめ方が良いのかな。よみやすくて心安らぐ本でありました2014/12/02




