内容説明
ロンドンで教師をしているケイトは故郷に向かっていた。傍らにいる最愛の娘は目的地に着くのが待ちきれない様子だ。18歳のとき、私も娘のように旅の終わりを切望していた。愛する人に裏切られ、身ごもっていることを告げられぬまま、ひとりぼっちで故郷をあとにしたときのことだ。今回の帰郷は、そのとき以来こじれてしまった両親との関係を修復するためのもの。しかし、そこで待っていたのは年老いた両親だけでなく、娘と同じ黒髪を持つサイラスとの11年ぶりの再会だった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめもち
6
未婚の母になったために両親と疎遠になっていたヒロイン。10年ぶりの帰省で祖父母と孫が仲良く過ごせてほっとしたのもつかの間、ヒロインを捨てた男と思わぬ再会。ヒーローは既婚の子持ちだと思ってたのは誤解と判明。思い込み&早とちりで捨てられたヒーローが気の毒。こんなおっちょこちょいの母親に育てられたにしては娘はしっかり者の良い子みたいでよかった。2017/04/13
ruruti
6
チェルノブイリの原発事故の頃のお話らしい。このヒロインの早とちりとその後の行動力は凄いです。10年たってもお互いを想っていたなんて・・・ハッピーエンドでよかったです。今ならfacebookなんかで相手の近況とかわかってしまってお話が成立しないかも。2014/05/21
ぽこ
5
10年間誤解したままって長すぎる。私生児として生まれた娘がかわいそうだと思った。2015/07/28
つぶあん派
4
お相手は最低男か!と思って読みはじめたのですが、すれ違いものでした。うーん。切ないけれど、なんだかなぁ。よりもどしてもまたなんかあるんじゃないの?とはいえ年月がたてば人は変わるもの。そこはうまいこと、コミュニケーションとれるようになるのかもしれない。途中までは面白かったけど、なんかサイラスが熱だしてから最後までは、もー勝手にしてくれという感じで惰性で読みました。いっそ本当に浮気してたんならなぁ。そんな相手がケイトを失って本当は誰が好きだったかさとり、なんて期待してました。全然違った…。2014/04/18
きき
3
誤解ものって言ってもヒロイン側のしょうもない早合点で10年。幾ら何でも婚約解消する前に確認するべきでしょ〜が。唯一の自分の子である娘の成長を見守るチャンスを取り上げられたヒーローはもっと怒っていいと思う。捨てといて子供の誕生知らせなかったとか言って逆ギレする傲慢ヒーローに慣れてたからこちらのヒーロー人が良すぎて可哀想になってきた。早とちりヒロインには今後も要注意だと思う。2015/11/18