内容説明
宝塚歌劇団は2014年で100周年。女性のみで構成された劇団だと思われがちだが、実は多くの男性が支えている。タカラジェンヌたちから親しみをこめて「お父ちゃん」と呼ばれる生徒監、プロデューサーや大道具などの舞台スタッフのみならず、宝塚受験時代からずっと応援し続けている父親や兄弟たちも、誇り高き「ヅカメン」である。宝塚歌劇団を支える男たち=ヅカメンに捧げる、オマージュ小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
59
読むまでは、男性のヅカファンの物語と思っていました。 面白かったです。 元々は宝塚に興味の無かった男性達が、不本意ながら関わってしまい、悪戦苦闘しながらも、歌劇生達の一生懸命さに触発されていく。 それだけ頑張っている生徒達に、肩叩きしなくてはならないとは! 想像もしていませんでした。 サンバさんのキャラが素敵でした。 潔い! マリコさんが、宝塚を目指して努力するなかで、吃音からのイジメも気にならなくなるつよさを身に付けていったのも凄かったです。 宝塚、観に行きたくなりました。2015/02/12
エンリケ
39
宝塚の住民でありながら歌劇未体験の僕。遠方のファンの方から見たら罰当りと言われそう。そんな僕がこの本の読後、月並みだが是非観劇したいと思うようになった。物語の主役は心ならずも歌劇団に関わる様になった男達。生徒や劇団員の真摯な姿を見て、歌劇の世界にのめり込んで行く。男にはうかがい知れない女の園の世界が丹念に描かれ興味深かった。厳しい世界で頑張る彼女達を陰で支える男達の物語。そんなプロフェッショナルの集大成の歌劇はきっと素晴らしい筈。時々街角で見掛ける音楽学校の生徒達。彼女達にエールを送りたくなった。2017/03/15
えりこんぐ
32
以前に、お気に入りさんのレビューを見て気になっていた一冊です。タカラジェンヌ達を影で支える男性たちの目線で進んでいく物語。宝塚に詳しくない私でもしっかり楽しめた♪♪ 舞台に全く興味がなかった男性たちを魅了していく宝塚。一度は見てみたい☆2015/06/06
九月猫
27
宝塚といえば「女性だけ」のイメージだけど、スタッフさんや家族には当然、男性もたくさんいる。普段は光の当たらないその男性たちの視点から見た宝塚。6話からなる短編集。軽く連作になっていて、前の話で出てきた受験生が予科生になっていたり舞台に立っていたりするので、少女たちの成長を一緒に見守っているような気持ちになれる。生徒監が生徒たちに「お父ちゃん」と呼ばれているのが、なんだかあったかくていいなぁ。ディープな宝塚ファンに満足な内容かどうかはわからないけれど、ファンでなくてもさらりと楽しめる一冊です。2014/06/17
おれんじぺこ♪(16年生)
26
女性の世界だと思っていた宝塚、陰でたくさんの男性が支えていたのですねぇ。小説ではあるでしょうが、華やかな世界の「裏」が垣間見れたような気がしました2014/11/29
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