内容説明
「次の『社長の座』は、『人狼ゲーム』の勝利者に譲る」との遺言をのこして、ITベンチャー企業の深沢社長が、突如、亡くなった。残された8人の社員は、「社長の座」をめぐる「人狼ゲーム」に巻き込まれてゆく。「社長の座」を虎視眈々と狙う専務の城殿、城殿にだけは渡したくない一之瀬。うずまく人間関係、ねじれるヒエラルキー、暴かれる会社の闇、あぶり出される人間の本性!これは「人狼ゲーム」か、それとも「パワーゲーム」か。 そして深沢社長の目的とは?究極の心理戦が繰り広げられる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁Lei❁
22
六年越しに再読。社長の座を争い、人狼ゲームに興じる八人。ゲームと人事、二重の駆け引きが面白く、ページを繰る手が止まりません。それぞれの人物のバックグラウンドの設定が弱いなと思うところもありますが、逆に言うとコンパクトにまとまっていてテンポ良く進むので、ストレス無く読めます。複雑な心理戦を楽しむのにぴったりの一冊です。2020/10/24
美葉
20
社長の座を巡って行われる人狼ゲーム。人が死んでいくやつだと思っていたから、驚いた。人狼好きの私としては、物足りなさは残るけども、なかなか面白かった。2018/07/22
クローバー
8
面白かった。でもルールを知らずに初めて読むと、ルールの複雑さで混乱する・・・二回読んだらもう少し理解できるだろうか。自分も人狼ゲームやってみたいと思わされた時点で、著者の勝ちですね。2018/05/04
misaharu
8
社長の椅子を巡って行われた人狼ゲーム。この手の題材には珍しく、人は死なない。普通に人狼ゲームをしながら社内の人間関係が、露わになって行くのが読みどころ。若干、緊迫感が伝わりづらいのとオチが早い段階から読めてしまうが、面白く読み進められた。 ラストの金庫に触れることができる人物って、西川副社長? 後、一ノ瀬がお祝いに貰った時計を眺めてエンディングだけど、何か意味があるのかな?2018/04/26
Tanaka
8
実際の人狼をやるよりもギスギスしているけど、内容としてはこっちの方が面白いww2017/05/11