内容説明
先送り、死んだふり、パラサイト……ビジネスマンとして不道徳な行動は、科学的に正しい生存戦略。目からウロコの「生き残りの技術」。
目次
序章 弱者は「対捕食者戦略」で生き残れ
第1章 変化のすすめ
第2章 先送りのすすめ
第3章 擬態のすすめ
第4章 休みのすすめ
第5章 寄生のすすめ
第6章 共生のすすめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
21
読んだ場所が美容室でどうしても会話もしながらだったのがあるかもしれないけれど、文章が入ってこなかった。テーマとしては面白そうなので残念。著者の死んだふりについての研究の話は面白かった。進化生物学という言葉は覚えておこう。2019/10/09
ネロ
17
B+/進化生物学って面白い。生物界の捕食者を"上司"に当てはめたりして、人間社会での生き残り戦略を考える本。遺伝子を繋ぐ事を第一とした、当たり前で極めて合理的な生き残り戦略を繰り広げる生物界。子孫繁栄のため、一部の雛の犠牲と自身の子ではないパラサイト雛の子育てを許容し共生するカッコウ。自身の安全なポジションを求める利己的な行動が、結果的に群れとなって飛翔する編隊をつくる鳥。ひるがえってみると、人間は感情がある事で繁栄したのだろうが、感情が有ることで非合理的になってしまうんだなぁ、と。2025/01/21
Uzundk
14
感想を書くのも先送りにしてました。いつの間にか食物連鎖はウェブになって他のですね。形質のメリットデメリットって本当に面白い。積極的であれば子を残す機会も多いが、死の危険も多い。逆であれば生き残る可能性は高いが子を残す可能性も少ない。そしてそれもどちらかが全滅するわけではなく、それぞれが優位な環境で生き残っている。学習出来るってすごい。今やらないというのは余力を残すこと、次来るかも知れない真の危機の時に"生き残る"ために先送りにするのだ。確かに事を成すには生き残ってこそだ。積極的に休んでいこう2016/04/03
ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き
13
最近子供の頃に好きだった理系の本も読んでみようと思い、図書館分館よりリクエスト。本書のタイトルは本書中の一つの章から取ったもので、内容そのものはそれなりに面白いし、「死んだふり」を「先送り」と表現することはまだ容認できるものの、著者の日本語の選択が全般的に変。他の章では天敵がいない環境で兵隊アブラムシを産まないこと先送りと表現したり、テントウムシが1本の株にいる餌のアブラムシを全部食べずに余所に移ることを「食べ散らかす」と書くなど読んでいてストレスなので、半分程度読んで止める。異例ながら読了本に登録。2016/06/02
魚京童!
12
生物の適応と社会への適応をごっちゃにしてないか?個体の生存過程において、進化の概念を適用してないか?先送りは正しいのは個体においてか。それとも生物種としてだろうか。それを会社の先送りに適用していいのか。個人で先送りしていいのか。生物学的に何に適用しているのか明らかにするべきではないのか。言葉尻を捉えられてるけど、この人大丈夫か?2024/05/24