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内容説明
消費税が増税されると本当に社会保障は充実するのか。現在わが国の社会保障給付費は、GDPの約4分の1にあたる110兆円を超える規模に達しており、年間3~4兆円というペースで急増している。消費税率の引き上げの効果は3~4年で消失する計算となる。年金・医療・介護・子育て支援など、「少子高齢化」日本を暮らす人々の不安は拡がる一方だ。社会保障財源の現状を具体的に改善する議論と給付の抑制・効率化策も提言する。(講談社現代新書)
目次
第1章 財政から語る社会保障
第2章 社会保障の暗黙の債務は一五〇〇兆円
第3章 社会保障と税の一体改革、社会保障制度改革国民会議
第4章 年金支給開始年齢は七〇歳以上に
第5章 高齢化社会の安定財源は消費税ではなく相続税
第6章 公費投入縮減から進める給付効率化
第7章 消費増税不要の待機児童対策
第8章 「貧困の罠」を防ぐ生活保護改革
第9章 改革のインフラ整備と仕組み作り
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
111
「それがなきゃ死ぬというサービスは官業としてやって、死なない以上のサービスは民業でやりましょう」という主張。社会保障関係の本は、やたらと画数の多い漢字が並び、読む意欲のある人でも、途中で心がくじけてしまう。残念ながら本書も例外ではない。ただその主張をあらかじめ頭に入れておけば、少しは読みやすくなると思う。2014/09/18
金吾
20
社会保障の問題がわかる本です。なぜ正しい改革議論すはできないのかという話は印象的でした。2025/05/06
バトルランナ-
17
孫たちに一人当たり約5000万円の借金2004年から年金財政の放置等感慨深い。5点満点で4.2点。2014/10/27
Riopapa
16
何となく不安に思っていた部分が具体的な数字を挙げられて,本当の不安に変わった。消費税増税は景気を冷えさせるだけで,社会保障の安定には焼け石に水的なものでしかない。自分の世代はぎりぎり大丈夫かもしれないが,子どもたちの世代は大変なことになりそう。2017/12/29
ゆう。
12
社会保障や保育についてコスト論だけで論じ、生活の営みや生についてあまりにも冷たい内容の書籍でした。市場原理万能論といえばいいのか、新自由主義者の社会保障論といえばいいのか、とにかく社会保障によって財政赤字が膨らみ、国家財政は破たんするという不安ばかりを仰ぎ、社会保障や保育における国家責任などはまったく眼中にないようでした。保育についても規制緩和と市場原理の導入、国家資格を持たない保育者を参入させるなど、保育の質や専門性は度外視しています。久しぶりに、読んでいて気分がすぐれない書籍でした。2014/05/17
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