内容説明
『あの三つ星のレストランは高級すぎて、僕にはいささか敷居が高い。』
こういう「敷居が高い」の使い方、していませんか?(詳細は本書167ページ)
新聞製作の〈アンカーマン〉であり言葉の〈番人〉である校閲記者が、正しく使っているつもりでも、実はもとの意味から外れた使われ方をしている日本語を中心に厳選。問題形式と豊富な用例で丁寧に解説します。
意外な発見があり、間違った使い方がされる理由、本来の使い方もすっきり分かります。言葉の背景を中国故事から探った「ちょっとウンチク」は必見。誰でもどこからでも読める、その意味で「敷居は低く(?)」、間口の広い日本語の本です。
目次
第1章 これだけは押さえておきたい日本語の常識
第2章 ここまでは身につけたい日本語の教養
第3章 会話を豊かにする社会人の日本語
第4章 ライバルに差をつける日本語
第5章 人をうならせる日本語の知識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
27
校閲センター長として経験してきたアレコレや、日本語の正しく美しい綴り方などを期待してたけど少々違った。章ごとに生徒さんのエッセイを添削する過程が掲載されてる以外はほぼ、まるばつ・穴埋め・二択のクイズ形式でした。自分の場合はこのカタチだと、当たったはずれたと一喜一憂してからあと、あまり記憶に残らないんだよね…。とはいえ覚えてることもある!「声を荒らげる→あららげる」あらげるじゃないんだΣ(゚ロ゚;)2016/04/06
Witch丁稚
6
間違った使い方してても違うよ!って言われることは滅多にないからどんどん言葉は変わってく。選択で正答率7~8割というところかしら。なにこれ全く知らないっていうのも見かけた。内容は勉強になって面白いけどレイアウトが見にくい。微妙なドリル形式になってるのに問題読むと答えが目に入ってきてしまう。問題でなく文として読もうとすると読みにくい。あとタイトルの「朝日新聞校閲センター長が」って要る?校閲についての本かと思ったのでコレジャナイ感を受けたのも事実。2014/09/09
鳥義賊
4
「なるほど」とうなずくもののあったけど、さすがに一冊分となると「オイオイ」とツッコんでしまうものも多かったかな。「家宝は寝て待て」とか、「優秀の美」とか、ただの漢字間違いだし。2014/09/23
yakko-kawataka
3
業務がおわったあとある若者に「ご苦労さま」とメールをいただき、おばちゃんはひっくりかえりました。 きっと言葉ってこういう勘違いの積み重ねで変化していくのだろうな・・ と想いつつ、自分も勘違いしてる言葉があるな・・と読んでみました。 2014/10/01
niko
2
『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』に続いて読んでみました。前回のほうが面白かったですね。普段の会話でそんなに色々四字熟語を使わないので、読んだり聞いたりしたときに理解できる程度で問題ないですし、その場合は言葉そのものの意味だけでなく、話の前後でも理解できますしね。その四字熟語が元になっている話と、クイズ形式で進めていくところは面白かったです。2014/10/25