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内容説明
人気アイドルグループ「スマイレージ」のリーダーが、ひそかに話題となっている独特な絵画の見方について、本書ではじめて本格的に語ります。ボッティチェリが描いた女神、ベラスケスが愛した王女、フェルメールによる謎めいた女性、印象派の画家たちが表現したパリの乙女たち……おなじみの名画も、そこに描かれた「乙女」に注目すると見方が変わってきます。「マネは私に、一生の宝物をプレゼントしてくれました」ふとしたきっかけで美術館を訪れたことで、人生が変わった、と語る彼女の、若いからこそ素直で優しい名画へのまなざしにぜひふれてほしい。もしかしたら、あなたも美術館で人生が変わるかもしれません。
目次
第1章 可憐な少女(マネ“鉄道” ベラスケス“ラス・メニーナス” ほか)
第2章 美しい貴婦人(ボッティチェリ“春(プリマヴェーラ)”
“麻布著色吉祥天像” ほか)
第3章 シンボルとしての乙女(レンブラント“夜警” フェルメール“手紙を書く女” ほか)
第4章 乙女の日常(スーラ“グランド・ジャット島の日曜日の午後” モネ“舟遊び” ほか)
第5章 やまとなでしこの魅力(菱川師宣“見返り美人図” 黒田清輝“湖畔” ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
25
最初はアイドルの本なんてと思いながら読んだが、面白かった。私のようなビギナーでも知っているような絵画も出てきた。読んでいるうちに美術館に行きたくなった。2014/09/25
navyblue
22
アイドルの女の子が書いた美術論。言葉の選び方や表現がシンプルで読みやすい。なるほど、そういうところに目をつけて作品を味わっているんだなと、楽しみ方のひとつのお手本になる。純粋に絵が好きなんだなとわかる。その好きが高じて、今は大学で美術史を学んでいるそうだ。素晴らしい。出会いは西洋絵画だったけれど、そのうちに日本美術の良さに気づいていく過程も興味深い。この本を読むと、美術が身近に感じられ、すぐにでも美術館に足を運んでみたくなるだろう。個人的になかなかの当たり本だった。2018/06/13
マガリ
20
「美術って、かわいい!」アイドルが『女性が描かれた絵』を中心に絵画の楽しみ方について語る。マネの『鉄道』との出会いが、彼女が「美術」に魅力されたきっかけだ。その絵に込められたストーリーやその時代背景を知ることで、より楽しむことができる。印象派の画家が中心に紹介されているが、ライバルの書き方(筆の使い方やアングルなど)の違いに着目するのも面白い。ファッション業界も絵画からヒントを得ている話も興味深かった。とても読みやすくて、『美術』が好きなのがとても伝わった。美術館に行きたい!!★★☆☆201年4月刊行2014/03/30
橘
16
面白かったです。著者のことはあまり存じ上げないのですが、絵画についてわかりやすく、でも熱量高く語っていて素敵です。「かわいい」という視点で絵画を見ることはなかったのですが、こういう見方でいいんだ!と思えました。載っている絵画も有名なものばかりで、好きなものも多く、眼福です。著者は美術史を学ばれているそうで、もっと彼女の文章を読んでみたくなりました。2019/04/22
橘
15
面白かったです。著者のことは初めて知ったのですが、飾らない言葉で、好き!を表現出来るところが素敵だなと思いました。美術館に行きたくなりました。2015/03/29