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内容説明
いまや職場でも、家庭でも「うつ」は私たちのすぐ隣にある。幼少時に直面するスクールカースト、終わることなき就職戦線、リストラや倒産で職を失いかねない恐怖……。ますます社会が不安定化して生きづらくなるなかで、「メンタルの鍛え方」に強い関心が集まるのは当然だろう。しかし、そこには大きな誤解があると著者はいう。一見すれば「心の強い人」とは半沢直樹のような「プレッシャーに打ち勝てる人」と思われるかもしれないが、じつはそれとは正反対。修羅場で「他人に甘えられる人」なのだ。しかし、残念なことに日本では心の病への知識が不足し、根本的に間違った処方箋がいまだに横行している。そもそも「うつ」とはいったい何なのか。薬物療法やカウンセリングは「うつ」にどんな効果があるのか。「よいストレス、悪いストレス」というストレスの真実から「うつ社会」に対して政治ができることまで、日本人を愛してやまない精神科医がタブーを恐れず率直に語った、まったく新しい「うつの治し方」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうじ
136
⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 参考になりました。人間はみんな弱い人であり、気が弱い人だけが鬱なるというのはちがう。鬱にならない為に、泣きつける相手を見つけなければいけない。今の職場では無理かもなぁ^_^;最近、2時間置きに目覚めてしまってプチ不眠症。また、酷く鬱が再発してしまうのかなぁ〜2015/10/24
あみやけ
34
本棚にありました。7年くらい前に読んだようです。自分にはこの本に書かれている心に悪い「不適応思考」がたくさん当てはまることが分かりました。きっと、以前に読んだ時も感じたのだと思いますが。冷静に、物事を違う側面から見る習慣をつけた方がいいですね。これでは、不登校の子どもと同じです。あと、百を求めずに2択にせずに、様々な選択肢を考えることも意識したいと思いました。幸い、自分には話を聞いて甘えさせてくれる仲間が何人かいます。でも、甘えすぎないように、自分の努力も必要ですよね。うまくバランスをとれればと思います。2022/01/08
しょうご
14
「心の強い人」の条件は、「他人に頼ることができる」ことと、「メンタルに関する知識をもっている」ことである。「うつ」に関してどのように対処すべきかならないための思考法を知っておくだけで大きく変わってくるだろうなと感じた。これから本格的に仕事を始めていく人に特にオススメしたい。2015/03/24
しょうご
10
先行き不透明な今の時代だからこそメンタルヘルスに対する正しい知識を持つことは大事ですね。2020/04/29
銀の鈴
10
著者は一貫して、本書以外の本でも、うつ病の早期発見、早期治療の必要性を呼び掛けています。気合いが足りない、心が弱い人がなるんだ、等、まだまだ偏見に満ちた世の中です。うつの本はたくさんありますが、その中でも珍しく、和田氏は「まとも」(言葉が悪いかもしれませんが)な方だなあと感じます。うつ病で不安になったかた、手に取ると安心できると思います。2015/06/15