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内容説明
15分間集中法、一気多読法、古書店「知の史跡」巡り――フリーター 引きこもりから公務員へ、さらに働きながら哲学者となって准教授へ転身するまで、あらゆる勉強をしてきた著者が語る、知性を磨く頭脳改革法とは?大学受験、就職試験、公務員試験、大学院受験、高専准教授採用試験と、著者はあらゆる難関を突破してきた。ある時、「自分が考えたことを外に発信できなければ、勉強したことにはならない」ことに気づく。記憶至上主義から脱却、「インプットよりもアウトプットに重きを置く」ようになって、劇的に伸びたという。本書では、哲学者ならではの5つの哲学的思考法を紹介。情報の整理のしかた、繰り返しとインパクトのセットで記憶を確実にするコツ、集中する方法、多読術や文章トレーニングなど、多忙な人が、さらに知性を身につけるために実践したい「大人の勉強法」決定版!
目次
第1章 勉強に使える5つの思考法
第2章 プロが教える一番はかどる勉強のしかた
第3章 思考は多読から生まれる
第4章 基本の文章トレーニング
第5章 短時間で最大限に集中する
第6章 しつこいくらいのモチベーション
第7章 絶対身につけておきたい教養ベスト10
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
47
勉強とは考えること(7頁)。大人の勉強の場合は、考えなければ勉強とはいえない。深く思考すること、物事を理解すること(37頁)。人生の中で、どれだけ考え、濃く生きたかは、どれだけの本を読んだかということに比例する(88頁)。読み方にも速読で量を稼ぐか、遅読で味読して質を豊かにするか、色々あると思う。1万冊突破後、私は古典再読では遅読を構想している。人生とは終わりなきゲーム。いかにうまく自分でタイムを取りながら生きていけるかにかかっている(175頁)。2015/12/16
SOHSA
36
哲学者小川仁志による大人のための勉強法の本。内容は非常に分かりやすく明快だ。特に目新しいというものはないけれど、ひとつひとつがそれなりの確かさと説得力をもっている。「知のバージョンアップ」「優先順位の低いものを調整対象とする」「情報はきれいに整理するものではない」「集中力を高める究極の方法は、死を意識すること」。どの言葉も平易ではあるけれど、それぞれに深い。大人の端くれとして新たに勉強をしてみたいと思わせる本だった。2014/05/21
マガリ
31
勉強は覚えることでなく、考えること。疑い、削ぎ落とし、批判的かつ根本的に考え、まとめる。スケジュールを立て、情報を入手・整理・分析し、図示して記憶する。目標を可視化して優先順位・締切を決める。思考は多読ら生まれる。1冊の丸暗記よりも100冊から1つの有益な情報を得るべきだ。本屋で買えば、読みたい時にすぐに読める。「著者の意図」に着目すれば教養となる。文章はリズムが大切で主述と接続詞を明確かつ短くする。好きになり、アウトプットをすれば動機が高まる。知る、学ぶを喜びに変えよう!★★★★☆2014年4月刊行2014/07/27
ユーユーテイン
19
タイトルに惹かれ、また、小川さんの勉強法だというので読んだ。勉強で大切なのは「形にして残す」こと。「まとめる作業をすることで人間は初めて強くなれるし、人生を豊かにできる」と言う。他に参考になったのは、「スケジュールを立てる(1時間・1日・1ヶ月単位、数年先)」、「本は一冊でも多く読んだ方が思考が強くなる→たくさん仕事がこなせる」、「インプットは隙間時間でできるが、アウトプットにはまとまった時間が必要」などである。小川さんの勉強を満喫する生活が楽しそうだった。自分の生活にもいくつかを取り入れたい。2014/05/22
KJ
11
この手の本を初めて読む人には良いかもしれませんが、散々勉強法の本を読んできた私にとっては読まなくて良かったかな、というのが率直な感想。これまで読んできた勉強法の内容が広く浅く掻い摘んで書かれてました。15分単位で集中してやる、というのは良いかも。2015/07/09