内容説明
絶望的な経済衰退論から軍事国家への右旋回まで、日本はたびたび色眼鏡で曲解されてきた。
過去20年のNewsweekの報道を振り返っても、日本がさまざまな視点で世界に紹介されてきたことがわかる。
しかし日本は「普通の国」であり、また一方で底知れない力をもった国でもある。
いま日本は世界とどう向き合うべきか。 歴史・領土問題から「失われた10年」論争まで日本を悩ます世界の誤解と、日本の底力再考。
目次
1 誤解される日本(日本が世界から誤解される理由 欧米も誇張する日本の「右傾化」 国益を損なう「河野談話」見直し 僕が「反日」をやめた理由 中韓には見えない靖国神社の実像 日本は衰退などしていない)
2 日本を報じる視点(阪神・淡路大震災で称賛された日本人の我慢強さ 戦争責任に向き合わない日本への批判 日本のビジネス風土が変わるという期待 「改革者」コイズミはニュースバリューの宝庫だった スキャンダルに執着し過ぎる国民性への疑問 東日本大震災に遭った日本人へのエール)
3 世界に誇る日本の底力(外国の評価を気にする時代は終わった 日出づる国が向かうハイブリッドな未来 世界を変えた日本の革新的アイデア10 日本の治安が最高なのは共同体パワーのおかげ アメリカで歌舞伎が愛される理由 日本が誇る外食文化はレストランだけじゃない 試験走行に「ふた冬」使う新幹線の安全性)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いまちゃん
3
Newsweekに掲載された日本論集です。前半に何を誤解されているのか。中盤がどのように報じられてきたか。後半が日本の魅力が書かれています。主な誤解はやっぱり戦争がらみ。日本人は戦争を望む人は多くないし、そもそも右傾化もしてないと思うけど、海外からは右傾化しているように見えるんですね…。2014/03/19
入江・ろばーと
0
結局のところ、いかにして「発信」していくか、というところに行き着くんだろう。2016/10/27
ずみ
0
いわゆる右翼本には全く興味ナシだが、この本の表題が自分の問題意識と近かったので釣られて購入。「誤解」とは言わないまでも、日本という国がどう見られているのかは気になった。/複数の著者によるオムニバス形式のため論旨はそれぞれだが、表題の問いに対する答えとしては、欧米の「正義と悪の物語」に見合うだけの反省を日本が示していないこと、そしてそれを示すことが出来ない国内的要因に言及されていて、その部分は参考になった。だが、この本の前半の一部と後半すべては日本の賛辞や価値の再発見に終始しており表題から離れていた。2014/08/12