天女湯おれん 春色恋ぐるい

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天女湯おれん 春色恋ぐるい

  • 著者名:諸田玲子【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2014/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062777926

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内容説明

人気戯作者のストーカーとなってしまった後家の恋煩いを治したり、義理の父親から虐待を受けていた娘を救ったり。はたまた、湯屋の中に拵えた知られちゃまずい男女密通の隠し部屋に忍び込まれたり。天女湯の女将おれんは、今日も大忙し。そんな、おれんにも久しぶりの恋の予感が。艶と人情の七編を収録。

目次

一章 女、貰い受け候
二章 昇天、鼬小僧
三章 ソにして漏らさず
四章 ホオズキの秘密
五章 春色恋苦留異
六章 大姦は忠に似たり
七章 忍法、天遁の術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

greenish 🌿

48
江戸・八丁堀。お上の知らぬ隠し部屋があるおれんの湯屋が、鼠小僧ならぬ鼬小僧に狙われる。一方、おれんに久しぶりに恋の予感が。艶と人情の7編を収めるシリーズ第3弾  ---なにせ《隠し部屋》のある湯屋ですから、艶かしい場面もあるのですが、サブタイトルが《春色》で《恋ぐるい》なだけに、爽やかでほのぼのとした恋のお話が満載です。 武家の生まれながら悲しい過去を持つおれんが、脛にキズのある湯屋の面々と共に、止むに止まれぬ事情を抱える人々の世話を焼く。可笑しみあり、人情ありの物語は、繋ぎの一冊として愉しめました。2014/03/25

onasu

19
初編より半年後。またして釜焚きの欠員で、人繰りの厳しい天女湯。ここには新しい人を迎えて、てのが定番かと思いきや、盗っ人が入り捕えてみれば…。  この他にも、おれんの部屋が荒らされたり、女湯に暴漢に入られたりと、違法な裏稼業をしている割に脇が甘い。  おれんはまたして武家と相愛、失恋に到るが、今回は軽傷。脇には乳くりあって、直ぐにでかしちまう野郎もいるが、杵坊も天女湯の一員となり、顔ぶれも揃ったところで、おれんにもあの人が…。  ただ、商家に婿を紹介するのに、身元を調べずにとは、いくら江戸時代でもなかろう。2017/03/21

Totchang

11
朝の風景描写で振り売りの声が使われていますが、気になったのが鋳掛け屋。江戸時代の鍋釜は鋳鉄製だったようで、脆くてヒビが入ったり欠けたりしたんでしょうね。ふいごを駆使して鉄を融かすその技がすごいと思います。私の子供の頃にも見たような気がするのですが、その時代は銅製に錫鍍金でその補修だったのかと思います。さすがにアルミニウム製になってからは消えた職業の様です。色恋沙汰があまりに大胆奔放な表現でありました。(^^)2021/03/16

ぶんぶん

11
「天女湯屋おれん」シリーズ、第三弾! 相変わらずの目まぐるしい展開。鼠小僧にストーカー、隠し部屋から籠城騒ぎ、酸いも甘いもかぎ分けた「おれん」様です、お任せください。恋あり涙ありの人情芝居、忍ぶ恋のおれんさんにも恋の予感が…諸田玲子 艷と人情の七編収録。 考えず物語世界に浸れるのが良い、たっぷりと江戸情緒、一緒に楽しみませんか。2014/09/02

鈴木みかん

8
今回もまたまたステキな恋物語。おもしろかった~2014/04/18

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