角川oneテーマ21<br> ヤンキー化する日本

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角川oneテーマ21
ヤンキー化する日本

  • 著者名:斎藤環(精神科医)
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2014/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041107416

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内容説明

気合いとノリ、母性に絆、バッドセンス。日本人は急激にヤンキー化している!現代日本に巣くうヤンキー性を村上隆、溝口敦、與那覇潤、デーブ・スペクター、海猫沢めろん、隈研吾と徹底対論!

目次

なぜ今、ヤンキーを語るのか(斎藤環)
気合い主義はアートを変えるか―ヤンキーと芸術(村上隆)
勤勉なワルがヤンキーを指嗾する―ヤンキーと半グレ(溝口敦)
アマチュア好きの日本―ヤンキーと芸能界(デーブ・スペクター)
補助輪付きだった戦後民主主義―ヤンキーと国家(與那覇潤)
ヤンキーリアリズムは「心」を重視する―元ホストと男子校(海猫沢めろん)
「和風建築」というつくれられた伝統―ヤンキーと新歌舞伎座(隈研吾)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

131
業種の違う6人の相手らと対談を重ねて様々な角度からヤンキーの核心に迫ろうというのはわかる。各対談が興味深い内容ではあってもヤンキー論が肴程度になっているような?それで結果としてテーマが拡散しちゃってる気がした。結局論旨は「心とか気合いだけで良しとせんと、ちったぁ頭使えや」でええんちゃうかと。世の中は9割のヤンキーでできているならば1割のオタクになった方が私としては生きやすい。それに気付けただけでも読んだ価値はあったかな。しかし「Believe your 鳥肌」は強烈なインパクト。違う意味で鳥肌立つわ。2015/08/18

harass

67
図書館で適当に気になっていた本をいくつか借りた中のひとつ。精神分析医の著者による日本文化論の対談集。ヤンキーの定義から現代日本を切り刻んでいく序章があるのだがこれが面白い。慌てて読メのレビュを見たが、どうもこの本の前にヤンキーテーマの本『世界が土曜の夜の夢なら』があるようで、そっちを読んでから、読みなおそうかと考えていたが、ちょっと読みだすと止まらなくなってしまった。強引さと『あるある感』はこういう文化論の良い面も悪い面もあるがいろいろ腑に落ちるフレーズの連発に昂奮。前作を朝一番で借りに行く決心をした。2016/07/17

どんぐり

66
ヤンキーと一括りにするのはどうかなと思うけれど、日本人の心性をカルチュラルスタディーズしていて、首肯するところが多い。最初にヤンキー論、その後に、村上隆、溝口敦、デーブ・スペクター、與那覇潤、海猫沢めろん、隈研吾との対談が続く。斎藤環が言うヤンキー論のなかで、「日本においては集団的現象がしばしばヤンキー化する。つまり、半ばは必然的に、反知性主義的な行動主義が現場を支配しはじめるのだ。日本に近代的な個人主義や公共意識がなかなか定着しない最大の障壁はここにある」という言説は、とても興味深い。2015/03/12

harass

40
この本より先になるべく『世界が土曜の夜の夢なら』読むべし。この対談集は『土曜の夜の夢』を踏まえたものだ。2016/07/17

明智紫苑

37
「ヤンキー文化のルーツは儒教だ」というのに「なるほど!」と膝を打った。それから「ヤンキー文化の本質は母性だ」というのもそうだ。あの韓非子は心底から「ヤンキー嫌い」だったんだろう。「女」と「儒者」と「ヤクザ者」を非難していたし。「上のヤツをお神輿に祀り上げて、彼を支えるという名目で下が実権を握るのが下克上だという」のは、日本の「男社会」「男尊女卑」の実態だと思う。恋愛でも「母性」という反則技の武器で勝ち組・勝ち犬になる女性は少なからずいるもんね。2016/06/27

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