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内容説明
中国の大気汚染、なかでも微小粒子状物質「PM2.5」が日本に大きな影響を及ぼしている。偏西風で流されてきたこれまでの黄砂やばい煙、粉塵以上に、健康への注意を要する物質の襲来である。それも春だけでなく、1年を通して「PM2.5」が越境汚染してくる深刻な事態になっている。急速な経済成長を遂げた中国だが、そのツケは大気汚染だけでなく、深刻な水質汚染、土壌汚染を引き起こし、輸入食料に関しても日本人の健康を脅かしている。特に、首都・北京の大気汚染はひどく、地方都市への遷都まで噂されているほどだ。また、各地に「がんの村」が出現するなど、地方では想像もつかない酷い“複合汚染”が進んでいる。日本人の知らない中国の環境汚染の実態を現地取材し、恐るべき実態を明らかにしていく。
目次
序章 国興りて、山河破れる
第1章 PM2.5をめぐって繰り広げられた“米中戦争”
第2章 異常な高濃度を記録する中国のPM2.5
第3章 PM2.5飛来―どうする、日本
第4章 水質汚染の恐ろしい実態
第5章 深刻さを増す土壌汚染
第6章 2016年、北京廃都!?
第7章 本気で立ち上がり始めた中国民衆