文春文庫<br> 1985年のクラッシュ・ギャルズ

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文春文庫
1985年のクラッシュ・ギャルズ

  • 著者名:柳澤健
  • 価格 ¥652(本体¥593)
  • 文藝春秋(2014/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167900625

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内容説明

1985年8月28日、大阪城ホール。全日本女子プロレス興行。会場は10代の少女で埋め尽くされた。彼女たちの祈るような瞳がリングに注がれる。クラッシュ・ギャルズは私たちの苦しみを背負って闘っている、クラッシュ・ギャルズのようにもっと強く、もっと自由になりたい――。長与千種とライオネス飛鳥、そして二人に熱狂した少女たちの「あのとき」と「あれから」。25年間の真実の物語を描きます。『1976年のアントニオ猪木』に続き、プロレスをテーマに選んだ著者入魂の一作。

目次

観客席の少女
置き去りにされ
光り輝くエリート
赤い水着
青い水着
親衛隊
引退
現実と向きあう季節
新団体
冬の時代に
夢見る頃を過ぎても
そして誰もいなくなった
クラッシュ再び

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

57
「かけめぐる青春」から知る身にとってクラッシュ・ギャルズの熱狂はそれまでとは違う何かを見せてくれた。でも彼女たちもそれぞれの人生を掛けて闘っていたんだな。たかがプロレス、されどプロレス。ここまで語れるプロレスがある国は日本だけだろう。観る者、追いかける者、人生を変えるほどの熱さを感じるエンターテイメントだった。「コノヤロー阿部!スリーカウント入ったろ!」と熱かった時を想い出し一気読みの本でした。格闘技で人生語っちゃうの好きなんだな。2017/07/13

goro@80.7

33
既読だと思わなかったわ。年を重ねると物忘れも激しいです。『極悪女王』を見たあとだからより一層熱い想いが伝わるってくる。クラッシュは同世代で活躍を見ていたけどその後の女子プロの動向は朧気だった。熱い時代をもう一度取り戻せるのか頑張って欲しい女子プロレスです。2024/10/27

リキヨシオ

21
女子プロレス伝説のタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」で一世を風靡した長与千種とライオネス飛鳥の波乱の半生を描いたノンフィクション。全日本女子プロレスという異常な環境と殺伐とした人間関係の中タッグを組んだ2人。プロレスの天才長与千種と優秀なアスリートだったライオネス飛鳥は女子中高生を中心に絶大な人気を手に入れる。人気と共に多忙になる2人に全女の異常な伝統と互いのプロレス観が次第に距離を生むことに…。2人の半生だけでなく、多くのレスラーの協力によりプロレスの魅力と構造、裏側も述べられ面白い!一気読みの作品!2015/04/30

ヨーイチ

20
柳澤健の物は「○○年の猪木」に次いで二冊目。これ書いてるうちに読みたくなって「○○年の馬場」も注文しちゃいました。斯様にプロレスのスイッチが入ると、心は遥か昔を彷徨うことになる。女子プロレスはメインではないが、守備範囲に入れていた。従ってこの本に登場する選手も殆ど記憶がある。確かに1985年当時、「猪木ボンバイエ」と共にクラッシュギャルズ親衛隊が並列していた。両者の交点は殆ど無かった。小生としては、「女子プロにも格闘系かぁ」と思ってた位。続く2015/04/14

ライアン

19
これは面白い!。世代的には勿論知ってるけどそうだったのかと。複雑な家庭環境で育ち、レスラーとしては同期で一番の落ちこぼれ。しかしプロレスを「魅せる」ということに類まれな才能を発揮し主役となった長与千種。フィジカルに恵まれエリートだったのに今や千種の支配(演出)する世界の一員となってしまったことに苦悩するライオネス飛鳥。二人は袂を分かち、引退、復帰、そして再結成し、後にリングを降りる。あとこの二人だけでなく、もう一人少女時代に見た二人に魅せられプロレス記者になった女性の視点が加わったことでその世界が引き立ち2020/02/25

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