内容説明
法学博士にして教育者、そして救済活動家。新たな倫理観を打ち立てた偉人の箴言集! 廣池千九郎は幕末の大分・中津に生まれ、青年期に初等教育の普及に取り組んだ。そして地方研究の魁となる『中津歴史』を著し、日本で初めてアーカイブズの設置を提唱する。三十代では法制史の研究を独学で取り組み、法学博士号を取得。しかしながら、長年の無理がたたり、生死の境をさまよう。「成功と幸福とは違う」と悟った千九郎は、ここから「よりよく生きるための指針」を追究し、人類の歴史の中に見出した不変の真理を書き遺した。本書は、廣池千九郎の膨大な著作の中からそのエッセンスを抽出し、短くやさしい文章にまとめ直したものである。千九郎の教えを引き継ぐ、公益財団法人モラロジー研究所現理事長・廣池幹堂が編集した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
6
麗澤大学創設者であり、モラロジーを提唱し実践した廣池千九郎の著作から105篇を抜粋し、編集を加えた本。PHP文庫は、角を丸くし、ビニールカバーをつけ、大きめの字で見開きに1つのトピックが書かれているのがいい。内容は昔でいう修養、今でいう自己啓発について書いている。言われてみれば至極当然のことばばかりではあるが、改めて読むと気づかされることが多い。「英語のエデュケートの語源となったラテン語には、<能力を引き出す>という意味があります。誠の心をもって相手から誠の心を引き出すのは、真の教育であるといえるのです」2017/08/16
葉
1
道徳に生きる。道徳とは日本の良さを日本人が自覚する強力なツールである。調和をとること、道徳を実践する、道徳とは解脱に近づくイメージに近く、正義を実現していく方法がある。学力が高くても財産が作れないのは、自然と周囲の信頼が集まらないからである。大いなる宇宙の力に生かされている。成功と幸福は同じではない。経済活動の中にも道徳は、神の手の説明がされてある。人事を尽くして天命を待つという形を推している。徳は学力、知力、財力、権力よりも価値がある。2015/10/15
モンジャ
0
人間が出来ていない為か、考え方に凄い拒否をしてしまいます。まだまだ僕には早すぎた本だと思いました。2017/11/08
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0
利己的に走りがちな現代社会において道徳ということをどう考えるか。割と難しいなと思った。2022/04/10
つるしょう
0
天命に従い全力を尽くす2021/03/14




