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内容説明
食材と人との出会いを求め、パリの三ツ星レストランの副料理長から転身、出張料理を始めた著者。口コミが広がり顧客は大統領夫人を始め世界のセレブも名を連ねた。仏、米、カナダ、日本…空飛ぶ女性シェフの奮闘記!
目次
失意からの出発
フレデリックとの出会い
ゲストは世界的ショコラティエ!
一枚の請求書
ある国民的女優の誕生日会で
交通事故の晩に
セーヌの水面で
期待外れのディナー
ボルドーワイン博覧会
猫とサプリメント〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
35
著者はパリを拠点とする出張料理人。一流の仕事人が、試練の中で磨かれて行く様子は清々しい。出張料理人は接客業、プロデュース業の側面もあり、富豪や著名人の生活も含め、発見の多い読書だった。著者は出向いた家庭の設えや依頼人の雰囲気を細やかに描写しており、文化のナイーブな奥底を感じる事もできる。気の合う凄腕給仕人を始め、戦場であるキッチンを担う仲間とのやり取りにハラハラしたりニンマリしたり。アクティブでマッチョな内容なのに、仕事や食べる事について静かに考えさせてくれる贅沢なドキュメンタリーである。2018/03/17
わんこのしっぽ
32
パリで出張料理をされていた時のお話。狐野さんの料理への情熱、食材に対しての思いが伝わってくる本。そして「こんな世界もあるのね~」っと出張料理を依頼するセレブの世界も垣間見れる一冊。2015/01/17
キムチ27
30
これまた、異国の地にての借りもの。初めて知った料理プロデューサーという職業。世界各国、「料理」というものに対する真摯な立場と裏腹な軽い存在や身分保障を想うと、ある意味、平和を満喫させられるような想いで読んだ。面白いというのではなく、こういった考えや生き方もあるのか・・といった視野を広げさせてもらえるような一冊。2014/06/15
たんぽぽ
20
狐野扶実子さんが紹介される丁寧で美しいレシピには以前から興味がありました。 狐野さんの主張料理とは私とはご縁のない別世界のお話。 狐野さんの真摯な姿勢、料理に対する妥協のないこだわり。こういう方もいるんだなぁ…とため息。 ホントに私ゆる〜〜く生きてる。2017/12/30
tkokon
12
【すごい!】一つ一つのエピソードを淡々と語る形式だが、言葉から狐野氏の誠実な人柄、人を喜ばせたいという強い思い、料理に対する思い入れ、そして圧倒的な料理の実力がにじみ出る。料理の技量は天才的なレベルなのだろうが、それだけでなく、食材に対する思いの強さや、料理にまつわる様々な段取りに対する周到さなど、どれか一つでも欠けたら「出張料理人」にはなれないのだろうな。こういう人を「天才」と呼び、こういう仕事を「天職」と呼ぶのだろうな。すばらしい。(Kindle)2014/05/19