内容説明
原発事故はまだ何も終わっていない。そのことを日本人は忘れてはならない。福島で被災者とともに闘い続ける科学者の3年におよぶ真実の記録!福島に住む人々は、いまだ真相のわからない被害に立ち向かっている。NHKの番組『ネットワークでつくる放射能汚染地図』で脚光を浴びた「行動する科学者」初の著書。福島で3年体験した放射能の現実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
9
NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の木村先生の本である。著者は真面目で誠実な信頼できる方なんだろう、原発事故が起きると仕事を辞めて、福島に行って放射線量を測定して、結果を残らず公表して、福島の人々にどうしたらいいかアドバイスをし続ける。ぜひ多くの人に読んで欲しい。その結果、食品については福島産でも市場に出ているものは基準値以下で安全だということだが、基準値の設定の仕方は果たしてどうなのか、その事にも触れてほしかった。2015/01/03
めぐみ
4
何も終わっていない。まさにこの一言に尽きる。2016/08/19
coolflat
4
「放射能汚染地図」の今となっているが、3年にわたる放射能汚染を実測した地図を解説した本ではなく、福島に移り住んだ著者が2年間を通して聞いた現場の声が書かれていると言った方が分かりやすい。地元に寄り添う、科学に忠実、何よりも現場を知ることが大切。著者の考えに納得する部分は多い。著者は放射能被曝を過小評価してはいけないとは言う。だが著者の考えでは、往々にして為政者に利用されうるのではないかと思う。結果的に過小評価に繋がりはしないか。結局、汚染地で生活することを奨励しているのではないか。エートスではないのかと。2014/07/11
omatsu
3
木村真三氏の最新の著書、もう少し過激な内容を期待していたが。。。良識ある内容。福島に移住して住民とともに放射能汚染地図を作り、住民それぞれが自分で考え判断することの重要性を説く。私も福島に転勤希望を出し移住したのも実際に自分の目でみて感じたいと思ったからである。そして、福島の住民とともに研究をしている著者ならではの目線で、フクシマの住民間の分断を指摘している。なるほど、これだったのか。。。2014/04/02
konaka
2
3+2014/11/13




