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内容説明
岩手県釜石市の鵜住居地区で歯科医院を営む佐々木憲一郎さんは、壊滅状態の故郷にとどまり、遺体を家族のもとに帰す照合作業をつづけています。妻の孝子さんが津波から逃げる前に守ったのは、患者さんのカルテの棚でした。その泥だらけのカルテこそ、遺族が家族の死を受け入れ、明日へと踏み出すのに役立ったのです。ユネスコ世界遺産に推薦された釜石市の歯科医の信念が、地域の人々を復興へと駆り立てた感動のドキュメンタリー。
目次
第1章 「あの日」のささき歯科医院
第2章 歯のデータ
第3章 DNAの限界
第4章 死を認めたくない
第5章 問題の「子どもの遺体」
第6章 故郷のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
61
図書館の子供たちへのお薦めの一冊。東日本大震災関係の本は何冊か読ませていただきましたが、「ご遺体を何とかして家族の元へ帰してあげたい」という思いと、地道な作業に頭が下がります。日航ジャンボ機墜落事故の時もそうでしたが、身元確認に歯科医院のカルテが如何に大切な情報であるか、改めて理解することが出来ました。2015/11/26
こりんご
26
東日本大震災の被災者でありながら、身元不明者を少しでも早く家族の元に返してあげたいと活動を続けている歯科医・佐々木憲一郎氏のドキュメンタリー。余震の続く中、津波で泥だらけのカルテを運んだ水で洗いデータを早急に復旧。休息を惜しんでご遺体のデンタルチャートとカルテを照合して身元を特定。復元納棺師の笹原さんも少しだけ登場。何も出来ない歯痒さを感じながらも、お二方の様な存在をただただ有難く思うばかり。定期的に歯科検診する必要性、そしてカルテやデータを災害等の際には共有できるシステムが必要なのでは?と感じた。2016/03/13
かいゆう
19
東北大震災関連児童書。岩手県鵜住居。津波から何とか逃れたささき歯科医院の佐々木先生。火葬する前に、何とか家族の元へ帰してあげたいと、医院に残ったカルテと検案時のデンタルチャートから、身元判明作業を続けている。震災関連、日航機墜落事故関連本で一番印象に残っているのは、最後の一人まで家族の元に帰してあげたいと検案に取り組む医師や看護師、歯科医師、警察官たちの姿です。私は歯科衛生士です。患者さんや先生の話されたことをちょこっとカルテに書くようにしていますが、このメモの大切さを改めて感じました。2014/11/14
どあら
15
佐々木先生や、歯医者さん達が泥だらけのカルテを使って御遺体の確認をしていたことを初めて知りました。防災センターのお話にウルウルした。(T-T)2015/11/25
クロ
13
泥だらけになっても奇跡的に残っていたカルテ。自らも被災しながら、カルテと遺体の歯を照合して、犠牲となったご遺体を家族のもとに帰しつづける釜石市の歯科医、佐々木憲一郎先生の信念のノンフィクション。亡くなった方の歯を調べるということが身元確認にとってどんなに重要なことかがよくわかった。お一人おひとりに大切な家族や友人がいて、生き残った者たちはみな行方を捜し続けているのだ。震災後8年がたった今も・・・。最後のひとりまで家族のもとへ帰したいという佐々木先生の決意に頭が下がる思いがした。 2019/03/10
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