内容説明
多くの地所を持つアダム・ホーソーンは社交界から遠ざかっていた。亡き妻が生前に男たちとさんざん浮き名を流したせいで、女性のことも信じられなくなっている。先日はひとり娘の家庭教師が色目を使ってきたからくびにして、エレナ・レイトンという地味な女性を後任として雇ったところだ。一方、人に言えない理由で家庭教師の職についたエレナは安堵していた。雇主のホーソーン卿は女を寄せつけない堅物で有名な人だから、過去をあれこれ詮索されることはないと思っていたのだ。ところがある日、ホーソーン卿の視線が熱を帯びていることに気づき、エレナの体に震えが走った――真実が暴かれる恐怖と甘美な予感で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キッチンタイマー
6
やっぱりバログの真珠と混線。あらすじ作家がいるんじゃないかと疑うレベル。ただこちらの方が明るいのはおばあちゃんのせいか。作者もおばあちゃんだからおばあちゃん連中の描写が楽しそう。でもヒーローアダムもけっこうイイヤツ。個人的にはなじみの娼婦との会話とか好きだった。2014/07/19
ひまわり
4
孫たちを結婚させたい3夫人のシリーズになるのかな。文庫系ヒストリカルと違ってページに制限があるからかテンポよくストーリーが進む。キャロル・モーティマー、今のところヒストリカルにハズレなし。2014/03/11
akiyuki_1717
2
ヒストリカルは苦手気味なんだけど、さすがキャロルさん。サラッと読み進められました。ラストもいい感じで締められてたし…しかし勝気で自尊心の強いヒロインはいいけれど、素性を隠して潜んでいるのに、自ら雇い主の注意を引くような言動をすることが信じられなかった。後半で逮捕されれば、死刑もありうると言っている割には行動が軽薄で、そのあたりの危機感が中途半端に感じた。 2014/08/03
yukko
1
結構おもしろかった。次作も楽しみ。2014/07/24
EDAMAME
1
面白い!意地っ張り、プライド高しのヒロインだけど、自分の気持ちを素直に認める潔さがとっても素敵で好感が持てる。他のシリーズ読んだこと無いけどこの方のは読まなくては!2014/05/01