内容説明
「オス化」「卵子老化」に怯え、生理の辛さに泣き、「私らしい」妊娠・出産を夢想する……ああ、なんで女ばかり気苦労が多いのか? 「みんな医学的根拠のない情報に振り回されすぎ!」と警鐘を鳴らすのは、産婦人科医・宋美玄先生。「恋してなくても女性ホルモンは出る」「子宮はそう簡単には冷えない」「出産をイベント化しないで」などなど、自らも35歳で高齢初産を経験した著者が語る、女心とカラダにまつわる画期的人生論!
目次
第1章 セックスできれいにはならない
第2章 「オス化」に怯えるホルモン知らず
第3章 あなた、実は「冷えて」なんかいません
第4章 「ピルが怖い」って誰が言った?
第5章 産むことが「女の証」ではありません
第6章 妊娠・出産に「私らしさ」は求めない
第7章 怖がりすぎる更年期、女は死ぬまで女です
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
78
女性誌やTV、インターネット等でも人気の産婦人科医が、女性の心と体に纏わるデタラメを訂正してくれてます。「みんな医学的根拠のない情報に振り回されすぎ」■昔からある迷信や作られた価値観、都市伝説が、女性を追い詰め、健康を損なわせ、人生の大事な選択を間違えさせる。「歪んだ思い込みや心無い言葉に踊らされない」■「コントロールできると思ってるからタスクが増えるし、出来なかったらストレスが溜まる」「生活の質が下がってるなら合理的な対処を」■自然派な人も、美容命な人も、女性誌やTVをよく見る人にもオススメです☆(→続2016/05/10
Koning
39
女性誌を中心にインチキとデマをばらまいて眉唾なあれこれが大ブーム。そのせいでストレス溜まってる患者さん多いし適切な医療を受けなくなっちゃう人だって出てくる!というちゃんとした産婦人科医による真面目な医療本。これは男も読むべきだろなー特に意味不明な言い訳で無茶なこと言ってる人多いみたいだし。で、ピル(特に低用量)とHPVワクチンへのデマとおっさん産婦人科医のトンデモとかはなんとも困ったもので(汗。で、とにかくおすすめなんだけど、巻末の+α新書の案内にはトンデモ医療本とかDNA性格診断なんて(続く2015/03/25
ゆめ
36
宋先生ならではのお話も盛り沢山で これから妊娠・出産を考えている方は 一度目を通しておくのも良いかと思いました。 自分の身体 大切にしたいですね。2016/07/11
でんか
29
現役の産婦人科医による、まことしやかにかたられている女性の体についてのウソ・ホントなほん。「冷え」のこと「ピル」「妊娠」「更年期」などなど、マスコミなどのメディアが視聴者の関心を引くためにあれこれ言い出したことに実はそんなことはなくて実は、という解説が明快に描かれている。なにせ明朗快活な口調でサクサク書かれたらサクサク納得してくしかない。己のメディアリテラシーが試されるほんでもある。2019/12/22
assam2005
25
なかなか聞けない女性の体について。女性誌の煽りをどこまで信じていいのかと半信半疑だったのですが、その答えを産婦人科医から直接聞くことができ、「そういうことか」と納得。美容への影響、ホルモンとは何か、ピルの認識、冷えについて、出産・妊娠・更年期について。病院で体について問診しているかのように淡々と話され、イヤらしさの欠片もなし。(笑)素直に自分の体と向かい合えました。これから迎えるであろう更年期が怖かったのですが、これを読んでちょっと安心。しかし、眉唾な情報が普通に蔓延してる現状が怖いです。2019/03/24