文春新書<br> 中国停滞の核心

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文春新書
中国停滞の核心

  • 著者名:津上俊哉
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2014/06発売)
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  • ISBN:9784166609574
  • NDC分類:332.22

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内容説明

グローバル化が急進した21世紀、世界経済の主役に躍り出た中国。二ケタ成長の躍進に「米中G2論」まで喧伝されました。しかし実は今、中国経済は瀬戸際に追い込まれています。今後、中国はどこへ向かうのか? 日本は依然として中国に振り回され続けるのか? 当代随一の中国経済ウォッチャー、津上俊哉さんが、膨大な統計データに加え、2013年秋の中国共産党「三中全会」決定を詳細に分析しながら、中国が停滞する原因を深く考察します。「中国のこれからの10年」がわかる、ビジネスマン必読の書です。

目次

序章 瀬戸際の中国経済
第1章 「7%成長」のまやかし
第2章 「三中全会」への期待と現実
第3章 これが三中全会決定の盲点だ
第4章 「中国経済崩壊」は本当か
第5章 「経路依存性」との闘い
第6章 危機が押し上げた指導者・習近平
第7章 米中から見た新たな世界―二冊の本を読んで
第8章 「ポスト・中国バブル」期の米中日関係
第9章 中国「防空識別圏」問題の出来
第10章 安倍総理の靖国参拝
第11章 中国「大国アイデンティティ」の向かう先
第12章 当面の日中関係に関する提案―尖閣問題に関する私的な提言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
習近平機長は、シートベルト着用をアナウンスしたが、真意は席を立つな! 投資ブームの財源は借金。実態経済で過剰設備。金融面では債務膨張(27頁)。中国はTPPで周縁化、カヤの外におかれるのは困るが、短期に加盟できるとも考えていない(50頁)。多国間でやる意味がわからない。老いていく社会に動乱は起きない(114頁)。一人っ子政策でツケが年寄りにまわり、無年金の年寄りがどうなるのか? 中国の人口ピラミッド(2010)をみると、5年ずらせばおそらく、アラフィフとアラサーは人口層が厚い。 2015/01/11

ペンギン伊予守

4
経済半分政治半分。前半の経済分析は、出版から1年以上たっても古くならない中国経済の構造について。2015/07/12

Kai Kajitani

4
この本のレビューをブログに書きました。 http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/201403292014/04/06

しんたろう

3
中国経済の問題点をクールに数値的に指摘する事で漠然とした危機感に対し当面は崩壊回避が可能と予測する。と同時に高度成長期をを終えた中国経済を取り巻く問題とそれを抱えた習近平政権の内情を通じて今国際政治の場で展開される中国を巡る国際緊張の裏舞台が解説される。著者は元通産相の国際通商関係のキャリアであり通商外交の舞台を通じて磨いた完成は鋭く、感情的な嫌中国モノとは一線を隔した優良著作となっている。2014/04/13

とも06

3
経済屋さんである筆者が、中国の歪な経済状況を統計データと豊富な知識から考察する。また、経済の視点から政治・安保政策を考える試みもなされている。筆者の主張には無理がなく、共感できるところも多い。この本を読んで改めて感じたのは、国の経済力は政治力と密接に絡み合っていること(経済力の大きさの割に国際政治における存在感が薄い国もあるが…)。これからは政治について考えるときは経済の視点を、経済について考えるときは政治の視点を考えながら考察することを心がけようと思う。2014/03/21

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