内容説明
酪農青春グラフィティ、映画版ノベライズ。
大自然に囲まれた北海道の大蝦夷農業高校(通称:エゾノー)に入学した八軒勇吾。「寮があるから実家を出られる」というだけの理由で札幌の進学校からエゾノーに入った八軒だが、他の生徒たちが明確な“将来の夢”を持っている中、自分には何も夢がないことに焦りを覚える。
朝5時起きでの実習、クラスメイト・御影アキの家でのひと夏のアルバイト、アキに誘われて入部した馬術部・・・。“豚丼”と名付けた仔豚の世話をする八軒は豚肉を食べることに抵抗を覚えるが、仲間や家畜たちと一緒に奮闘する日々の中で、“命を食べる”ことの意味を少しずつ受け入れ、成長していく。
『鋼の錬金術師』の荒川弘が描く、大ヒットした国民的コミックの映画版を完全ノベライズ。汗と涙と土にまみれた酪農青春グラフィティ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちまる
23
自分にできることと、変えられない事実を学ぶ八軒たちの姿に心揺さぶられました。普段食べているお肉も生き物の命。大学生の時に、飼養してた鶏を屠殺して、食べたことを思い出しました。普通に生活してたら味わうことができない経験だったなー。2019/06/04
T. みぃた
14
娘が『銀の匙』おもしろいよ〜と勧める割にはちぃ〜ッともコミックを貸してくれないので、ノベライズを☆(アニメはこっそり録画して観てます♪)コンプレックスの塊だった八軒が少しずつ、ほんとに少しずつ成長していきますね! 「八軒くんは自己評価低いけど、それはもっと高くありたいって向上心の現れだと思う」byアキ2014/03/24
HiroNuma7
13
書店で見かけたので購入。ちょこちょこ違う部分(キャラの性格等)もありますが、概ねマンガの流れに沿って書かれているようです。(マンガを読んだのが結構前なのでうろ覚えですが。。。)進学校に通っていた主人公が、農業学校に進学し、色々な人々や動物たちとの出会い、成長する話です。マンガを読んだ記憶があったので、あっという間に読むことが出来ました。小説になることでマンガとは、違った面白さがありました。2016/06/07
よっしー
8
小説版が出てる~!! と思って読んでみました。どうも、映画のノベライズだったようで、原作と違う所がちらほらと。けど、八軒の性格やアキの天然さ等変わってない所もあって少し安心しました。周囲のキャラの印象が薄すぎたのが残念だけど、この薄さなら仕方ないかな。原作とは違ったラストですが、綺麗に纏まってるようでよかったです。2014/12/29
まめむめも
6
初読。実写映画化のノベライズなので、まあこんなもんですよね。読みやすかったです。原作を読み返したくなりました。ちなみに映画は見てないので、中島先生に違和感ありまくりでした。息子が図書室で借りてきた本。2015/08/09