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内容説明
日本人のコミュニケーション下手が言われて久しいが、加えて昨今はメールやSNSの普及によって、相手に面と向かって対峙したときの「伝達力」がさらに劣化している。著者は、1970年代から様々な国際交渉の場に通訳者として立ち会ってきたが、そのなかで得てきた、言語を超えたコミュニケーションの普遍的「法則」を紹介する。相手が外国人であっても日本人であっても、単に「発言する」だけでなく、しっかりと相手に「伝える」ためには、なにが必要なのか。「話す・聞く」のプロが、国内外の著名人との貴重なエピソードをまじえながら「心を伝える」極意を語る。【目次】はじめに/第一章 会議通訳の現場/第二章 通訳者への道/第三章 通訳者の生活とその技術/第四章 国際会議での日本人/第五章 言葉を伝えるための「五つのヒント」/おわりに
目次
はじめに
第一章 会議通訳の現場
第二章 通訳者への道
第三章 通訳者の生活とその技術
第四章 国際会議での日本人
第五章 言葉を伝えるための「五つのヒント」
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奥澤啓
49
サイマルインターナショナル専属の日本トップレベルの英語同時通訳者による初エッセイ。「プロフェショナル仕事の流儀」でその仕事ぶりを知った人は多いと思う。生立ち、通訳になるまでの経緯、日本の首脳の発言を通訳した時の逸話、通訳者としての心がまえ等。語学や通訳術についての具体的な訓練法を深く語ってほしかった。現在72歳で現役である。同時通訳は大変な集中力、気力、体力を要する。そのため50歳位で引退し後進の指導にあたる人も多いと聞く。氏の年齢で現役でいるためには、どれだけストイックな日々を送っているのだろうか。2015/04/08
奥澤啓
38
おそらく口述筆記、あるいはインタヴューを編集者がまとめたのであろう。全体的にあっさりした内容で、通訳という仕事を深く掘下げたものを期待していただけに肩透かしの感がある。プロフェッショナルを見た時に長井氏が使っていた電子辞書が気になった。たまたまカシオの電子辞書サイトを見ていたら氏のインタヴューがあった。使っている辞書はエクスワードであった。2015/04/14
hanagon44
19
その道を切り開いてきた人特有の情熱と無鉄砲さとバイタリティを感じさせる真直ぐな視点とするどい切り口で,スカッとした読後感を持ちました。著者が尊敬しているジェニファー・マッキントッシュというイギリスの通訳者の方が,豊かな語彙力と適切なイディオム使いでも,ペダンチックに走らず,整理されたスピーチ構成でなおかつ知性を感じさせる英語を話されるという所が印象深く残りました。そういう素敵な人物と実際出会えてお手本にできることが素晴らしく,そこからも後進に伝えたいことをたくさん吸収されているのだろうなと思います。2015/03/03
ヨータン
13
通訳の大御所中の大御所。1964年の東京オリンピックの時に通訳をされたということは、すでに70歳は越えていますよね。今も現役で活躍されていて、本当にすごい方だなと思います。年齢を重ねても実力さえあれば、続けられる通訳という仕事にも魅力を感じました。2016/07/14
minimu
13
同時通訳のベテラン、長井さんのエッセイ。一流の国際人たちの身近にいるからこそ語られる、それぞれのエピソードやスピーチ術を楽しく読みました。ドイツ人とフランス人とともに会議に向かう際、時間より早めに着こうと急ぐドイツ人と、「会議ブッチして遊ぼうよ~」というフランス人の間を取り持つ、など(笑) そこにいた通訳が日本人でよかった(笑)2015/08/31
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