内容説明
時を超える連続殺人者、謎の家、生き残った少女―― いま最も旬の南アフリカ作家による、タイムトラベル・サイコサスペンス
荒廃した地区のその「家」は、ただの空き家に見える。しかしそれは別の時代への通路なのだ。1931年、導かれるように「家」にたどりついた犯罪者ハーパーは、時を超えて次々と女性たちを殺し始める。奇跡的に彼の魔の手を逃れた少女カービーは、新聞社のインターンになった1992年、犯人が連続殺人鬼にちがいないとの確信から、元犯罪担当の記者とともに独自の調査を始める……。迫力のタイムトラベル・サイコサスペンス。/掲出の書影は底本のものです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かとめくん
15
連続殺人鬼と、その元被害者の少女。殺人鬼はある手段で時間を行き来するので、その殺人が連続であるかどうかも捜査側にはわからない。しかし元被害者の少女は取りつかれたように執念の捜査を行う。殺人鬼の容赦なさ加減に読み手としても体力がいるが、ついに犯人を追いつめる終盤への収束が見事だ。目次をわざとつけてない本の作りも物語を生かす工夫か。うまいな。2014/06/30
けいちゃっぷ
13
タイトルからは何かの超常能力を持つ少女が登場するのかと思ったぜ。 ところが、輝ける少女たちが大人になって本当に輝く前に殺そうする殺人鬼が登場。 タイムトラベルできる「家」というのも面白そうな設定だけど、ごちゃごちゃして読みにくかったな。 作者はタイムトラベルものを書いているつもりはないのだろうが、もう少し整然としていれば作者が書きたかったであろう事もより鮮明になったと思うのだが・・・。 477ページ 2016/03/17
siva
9
タイムトラベル・サイコサスペンス(裏表紙表記)、設定は面白いけれど文体が現在形、読みづらかった・・時系列が流れずいったりきたりしているので、より混乱を招くための作為だとしてもしんどい。いろいろな時代の風俗が興味深くはある。2014/05/04
しゃお
9
時代を映し出し、輝きを放つ女性たちが本来の力を発揮する前に殺そうとタイムトラベルする殺人鬼という設定は面白いのだけれど、読むのに時間かかってしまったのは、その時代時代を映し出す風俗など、ぶつぎりのように描写される風景に情景のせいか。この辺はアメリカの歴史と風俗に通じていないと単調に思えてしまうのかも。また、根底にいつの時代も抑圧される女性たちの解放を願いがあるけれど、その辺もエンタメとして昇華しきれず最後まで乗りきれなかったかも。2014/03/17
すけきよ
6
『ZOO CITY』のローレン・ビュークス二作目。悪の『デッドゾーン』という感じ。時間を自由に行き来し、その時代に存在しないガラクタを現場に残していく殺人鬼、というのはユニークなんだけど、『ZOO CITY』同様、この作者、SFやミステリ自体が軸にあるわけではなくて、彼女自身が持っている問題意識を書くという目的が先行してるんだよね。殺人鬼がいたずら心でタイムパラドックス的ループを作ったり、それを閉じることを目的とする様や、それが暗示するラストはいいだけに、ガジェットにももうちょい気を配って欲しい気がする。2014/03/02
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