内容説明
NHK『プロフェッショナル仕事の流儀/希望のリハビリ、ともに闘い抜く』にも登場した“攻める”脳リハビリ医、酒向正春先生初の著書。中学時代にはいじめに悩み、交通事故で瀕死の重傷を負ったこともあったが、これをきっかけに医師を目指し、「人の命を救うこと」を生涯の道と決めた著者。しかし自ら選んだ脳外科医として栄光のキャリアを捨て、著者は苦悩と葛藤の末にリハビリ医への転身を決意する……。脳画像から小さな可能性も見落とさず、決してあきらめず、患者に寄り添い続けたからこそ生み出された、真の「人間回復」に挑む迫真のドキュメント。「あきらめない」ことこそが人生を切り開く原動力であることを教えてくれます。主婦と生活社刊。
目次
第1章 人間の『脳力』を引き出す
第2章 酒向正春の軌跡
第3章 リハビリ医への挑戦
第4章 生きるを支える
第5章 人間回復を目指して
第6章 リハビリにゴールはない
第7章 リハビリ医療の現状
第8章 病気を治してそれで終わりではない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イボンヌ
8
仕事の参考に読みました。リハビリの重要性を再認識しました。出来る限り離床してもらい、生活リズムをつけ人間回復を目指す! すこし、いやかなり自画自賛な内容でもあります。2018/04/26
EldDrm
1
リハビリ職を目指しているので参考にした。チームで患者に向かい合っていく姿に憧れた。2020/09/14
okatake
1
脳外科医からリハビリ医へ華麗な転身を図った著者の半生とリハビリへの情熱を著したもの。最期の著者の父親のリハビリとその結末には考えさせられました。病院だけのリハビリや自宅のハード面の環境調整だけではリハビリは終わりではないのです。最終的には生身の人間が生活していく、それも一人ではなく多くの人と関わり合いながら。当事者しかわからない、できないものもある。そのことを本当に理解して自分は仕事ができているのか常に頭に入れておかなくてはなりません。2016/02/16
チシャ猫
1
こんな医者もいるんだ。そのひと言に尽きます。理学療法士として、少しでも患者さんに向き合っていく……その為の心構えを学べました。2015/04/09
ぺた
0
ところどころかいつまんで。 人としての素晴らしさに満ち溢れていて、そのベースとなったご自身の経験が書いてありまして、逆境をバネに変えるパターンの一つとして参考になりました。2014/04/27