内容説明
庶民の暮らし、偉人の素顔、艶笑話、珍事件……雑誌にはリアルな「日本人」が詰まっている! 古書店を営みながら、作家・エッセイストとして活躍してきた出久根達郎氏による、明治~昭和のおもしろ記事発掘エッセイ。著者は、あらゆる雑誌に目を通し、「おもしろい」と感じた記事をかたっぱしからメモをする。婦人はいつから腋毛を剃るようになったのか? 昭和初期の元気な老人たちの長寿の秘訣は? 大正婦人の性教育とは? 等々、38冊の雑誌を取りあげ、軽妙かつ味わい深い筆致でつづる。地方の小さな古書店での思いがけない掘り出し本の話、投稿魔だった亡き父の思い出など、「雑誌」にまつわるエピソードも交えた、本好きにはたまらないエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
石破茂辞めるなと思う24歳レースクイーン・寺
21
出久根達郎のこういう本は面白いに決まっている。大正・昭和の古い雑誌から面白い記事、興味深い記事を紹介する読物。紹介しながら出久根達郎の思い出も挟まるのが楽しい。気軽に楽しく読んでいたらあっという間に読み終わってしまった。今の様にたくさんのメディアやツールが多様ではない時代、雑誌から新しい事を教わる事は多かっただろう。話題になっている事を主に扱う今の雑誌からは新しく知る事が少ない。私も毎号楽しみに夢中で読む雑誌を無くして久しい。ワクワクしながら雑誌を貪り読む心情というのは健気で可愛いと思う。2014/06/10
ぶんこ
13
読んでいません。 途中までで断念。 読んでる本に追加を削除したつもりが、読んだ本になってしまいました。2015/05/12
ちいくま
3
著者が好きなので即借り。旧仮名遣いに手間取りましたが、文章の軽妙さも手伝って楽しく読了。読み捨て前提の?雑誌だからこその時代背景を説明してくれていて、社会の資料集の読み方を再認識したような気分。2020/01/01
白猫の単語
2
軽く読み流すつもりが話術にはまってじっくり読んでしまった…。話があっちに飛びこっちに飛び丁度いいところにストンと着地する。好きです、出久根さん。2014/06/04
映画屋
2
図書館 古い雑誌を集め始めたら終わらない。2014/04/27