内容説明
【第37回すばる文学賞受賞作!】薬学部の学生・久野は、育毛と油脂の関連を研究する江藤教授に助手を任命され、かつての教え子である永田は乾性油によって人を魅了する光り輝く艶を頭部に作り出すことができた。久野は、永田の勤め先の塾で不思議な力を持つ女子中学生の荻と出会う……。常軌を逸したエネルギーで全選考委員を圧倒し困惑させた、すばる文学賞史上、最大の問題作。「毛」をめぐり、不思議な力を持つ少女と錬金術師が暗躍する、髪と神の支離滅裂で命がけの戦いがはじまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けい
78
すばる文学賞受賞作品。図書館で偶然手に取って読んでしまいました。久々に読んだ訳が分からない作品、でも読み終わってしまったということは面白かったの?今もってなぞ。表題と内容の一致ぶりには笑った(初期の題は「完全な銀」?)ただ面白い発想の作家さん、次作は化けるかもってことで憶えておこう。2014/03/09
藤月はな(灯れ松明の火)
69
変テコワールドがアクセル全開で展開される怪作。水を操れる「水難」彼女の幸奈、黒焦げ死体になった患者をぽかすか、殴る救助隊員、処女膜を食べる萩ちゃん、赤い帽子を被った「神」で錬金術師な楊氏。悪魔的な風貌と芸術的なまでのグラデーション禿の持ち主、永井氏がアダムス・ファミリーのフェスターおじさんにしか変換されない・・・。そして育毛の神秘を追求しすぎたために痴呆茸を生やしてボケてしまったドレッドヘアの教授が導き出した神=髪三位一体説に爆笑しつつも萩ちゃんの秘密から一気に切ない小説に。えらい小説が出たものやで・・・2015/12/05
秋製
39
理解する間もなく話の流れが変わっていき、そのまま話が終わってしまいました。という感想しか出てこないです。2014/04/03
えも
26
何だか不思議な本だ。主人公である薬学部の学生は薬屋の奥でこっそり不法な油を作ってて、教授はボケて爆発して飛んでいってしまい、テカテカにハゲた予備校教師は人気者で、そこに通う女子中学生は突拍子もない言動で主人公の生活を狂わせていく▼こうして書いてみると、改めてキテレツさを感じるけど、妙に惹かれるんだよね。2023/04/20
そうたそ
25
★★☆☆☆ こんな感じの作品もすばる文学賞とっちゃうんだなあ、と驚いた。何かよくわからないが、退屈せず読み進めることができるという旨の選評には確かに納得した。ストーリーがあるようでないような感じだけれども、文章の勢いにひきつけられるのだろうか。しかしこれを文学と呼んでしまっていいのか甚だ疑問に思う。ラノベと文学の境界線が曖昧になりつつある今日であるが、どんな時代であってもこれは文学と呼ばれるべきものじゃないよなあ、と思う。もっとエンタメに特化した内容にすればいいのかもしれないけれど。とはいえ次作に期待。2014/02/28
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