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内容説明
大器晩成の竜王名人が明かす半生と勝負哲学。
小学六年生で、羽生善治(現・三冠)、佐藤康光(現・九段)らとともに奨励会に入会。16歳でプロ棋士昇格、25歳での名人位挑戦は、棋士として順調な経歴と言えた。しかし、名人戦の相手・羽生善治はそのとき七冠王になっていた!
実績で水を空けられた相手に、何を考え、どう戦ったか。雌伏のときに思索を深め、研鑽を続けた著者は、30代以降、雄飛のときを迎える。30代で初めて名人となり、羽生より早く永世名人の称号を得て、40代で渡辺明から竜王位を奪取。若手が有利と言われる竜王位を40代で奪取したのは、史上初の快挙だった。現在は竜王・名人という、棋界の2大タイトルを保持する著者が明らかにする、半生と勝負哲学。世評を覆し、差を覆す秘訣は、己を知ることと、敗北に謙虚に学ぶことにあった!
目次
第1章 竜王戦
第2章 将棋との出合い
第3章 若手棋士
第4章 名人への道
第5章 羽生さんとの名人戦
第6章 私の勝負哲学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tatsuya
57
森内さんに興味があって拾い読み。羽生さんを客観的に見る目と自身を客観的に見る目が書いてあって面白かった。勝負の世界では心技体のバランスと負けを次に活かし運を味方につけることが大切になる。一手の好手のみで勝負がひっくり返るようなことはなく、逆にそれまでの良い流れをすべて壊してしまうような「逆手を許す悪手」はある。人生も同じだと思った。2016/10/26
太田青磁
34
「勝てる、名人になれる、本当になるのか?なってしまうのか?」・相手と勝ち負けを競いながら、棋譜という作品をともに作り上げる・局面を観察して分析し、最善手を求めて考え続ける根気・いかにミスをしないか、少なくするかという戦い・奇をてらわず、局面ごとの最善手を指す・一回目のミスを反省したら、二回目が起きないように備える・格好が悪くても、粘り強く指しているうちに、光が射すこともあるのだ・努力を分かりやすく言うならば“周到な準備”かもしれない・決して完全でない人間が、論理的な思考を巡らして戦う。それこそが将棋なのだ2017/04/01
Lee Dragon
29
森内さん、一般の人はあまり知らない人が多いと思うが羽生さんのライバルと称される人だ。しかし、ライバルや友人と表すのはあまりに軽すぎると感じた。同世代にスーパースターがいることの重圧、劣等感、様々な辛酸を舐めてきた森内さんならではの話。彼は自分を知る努力を行い、強みを生かして戦ってきた。天才と称される羽生さんからも学ぶことが多いが、森内さんのほうがより共感できた。とはいえ、戦っている次元が違うので私と森内さんが同じ土俵で考えるのもおこがましいのですがね…2018/01/25
ひろ☆
27
森内竜王・名人の人柄が出てる。羽生世代でどうしても、比較され、プレッシャー、葛藤の中で、何を考えて戦っているのか。森内さんの場合は、真面目にコツコツ、一歩ずつ、自分のできることをやっていったんだろうな。 一度のミスは仕方ない。二度目のミスは結果的に致命傷になることが多い。冷静になって丁寧に考え直すこと。2014/08/27
たらお
25
羽生さんと同年代で活躍している森内さんの勝負哲学は羽生さんとどこが違うのかを知りたくて読む。完璧な人はいないと割り切り、対局でミスをしてもそのことを引きずらないような心の持ち方や分の悪い局面においても次につなげるために最善手を時間いっぱいまで考え抜く。羽生さんは迷った時には直観で考えた手が一番いい手であることが多いと言っていたが、森内さんは直観の手を一旦保留し、他の手についても可能性を突き詰めるそうだ。そう考えると「考える根気」がキーワードとなるのかな。新しいことに挑戦する気持ちは両者とも同じ。2014/11/01
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