ハヤカワ文庫NV<br> ブラック・フライデー

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

ハヤカワ文庫NV
ブラック・フライデー

  • ISBN:9784150412975

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

興奮と感動の金融サスペンス。シェイマス賞最優秀新人賞受賞作    不正行為を働き、二年間服役した元花形トレーダー、ジェイスン。彼はウォール街の証券会社の最高財務責任者から、思わぬ仕事を依頼された。事故死した若手社員の取引の資料を証券取引委員会が提出するよう求めている、何か問題があるのか調べてほしいというのだ。高額の報酬に惹かれジェイスンは受諾するが、やがて大きな陰謀が明らかに。金融界出身の著者が、父子の心の交流を織り込んで描く興奮と感動のサスペンス小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

14
金融犯罪の中身は分りづらかったけど、キッドとの家族再生物語としては良い出来でしたね。道化師ロジャーのセリフが効いてるし次作も読みたい。複雑になったらまずは簡単な事から片づけるべしです。2015/04/15

Panzer Leader

11
証券会社のCEOから社内の調査を依頼された服役経験のある元トレーダーが主人公。面白い話なんだけどこの調査の謎解きより、主人公の息子、元妻、新しい恋人との関係の方が気になる。次回作にも期待。 2015/01/16

万博

8
金融ミステリ、家族ドラマ半々…あくまでメインは、主人公と自閉症の息子のお話。ディカプリオの映画*を観て、ウォール街小説を読みたくなり手にとったので、その点は残念。しかし、この父子のお話がなかなか良かった。主人公の父親を含めて、互いに優しさを分けあっている姿が良い。主人公は執行猶予中で、色々と混乱はしているけれど、かなり「恵まれた」人物なので、少々穿った読み方をすると、一気に薄っぺらく感じられそう。そもそもこの事件、主人公が探偵役である必要あったのかな?適任者がほかにいそう。キッドのその後は気になる。2014/02/15

オオトリちゃん

6
欲望渦巻くサスペンスに、自閉症の息子と元花形トレーダーの主人公の家族物語を融合する手法は圧巻。トレーダーの取引に関するリスク問題へ鋭くスポットを当てつつ、連動させる様に息子の自閉症とそれと向き合うリスクを浮き彫りにする視点に痺れた。当然ながら自閉症のハンデは将来のリスクとなり重く圧し掛かり、子への愛情も子育ての負担、リスクとして機械的に換算されてゆく。全ては悲しい程に「リスク」なのよね。ラストに主人公は、金融業界の巨大な陰謀を軽やかに打ち砕くが、そんな感動の陰にある生活の悲哀を静かに味わいたい所である。2015/11/11

rk

5
久々の米国推理小説(?)ウォール街のトレーダーの話で面白かった。雰囲気、内容も現代の米国(経済界絡み)を感じる。子供の関係と事件の問題で話が進み門外漢の為、細かい内容は難しかったが作者の話の展開に引かれ読み進められた。2017/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7909859
  • ご注意事項