内容説明
科学で面白いのは最前線!未解決問題への挑戦には、知的興奮と人間ドラマが詰まってます。「超ひも問題」「大量絶滅」「タイムマシン」など、科学を横断する12のテーマであなたの世界観をガラリと変える1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あむぴの
31
読者を笑わせようという、くだけた記述。だが、やはり未解決問題を扱っているということで、内容自体がとても難しい。世界には、こういう未解決問題に頭を悩ませている人がいるんだなーと。2014年1月、KADOKAWA/中経出版。2018/06/08
禿童子
30
まじめに考えたら本当には理解できそうに思えない12のトピックをスッと読ませてしまうのは筆者の竹内薫と丸山篤史の力量。ハイゼンベルクの不確定性定理が日本人の数学者・小澤正直による小澤の不等式によって崩されるかもしれない。つまり、測定誤差をゼロにすると動きの擾乱が無限大になり測定不可能といわれていた量子の位置の精密測定が可能になる!物理学の常識が覆るのは驚きだ。本書で「未解決」とされていたブラックホールの姿の撮影が成功したのは、つい最近のこと。ポアンカレ予想も解決済み。次は心脳問題かと気がはやるけど、さて?2019/04/27
あおい
28
日本の数学・理科教育はすでに解決済みの問題を扱いがちだが、実際この世の中には科学で未だ説明できていない謎の現象や不思議な理論が山ほどある。それらの一部をわかりやすく解説している本。「ソファ問題」は親しみやすくて導入にちょうど良かった。「ポアンカレ予想」「ブラックホール」「タイムマシン」「性」「心脳問題」が特に面白かった。ウナギについて結構未解明だったことは意外で、新鮮。2018/12/31
ユーモ
21
科学の未解決問題を取り上げた本著。物理畑出身の私としては、不確定性原理、リーマン予想、超ひも理論、この3つには心踊らされる。それ以外にも興味深い事項ばかり。心脳問題なんかは誰しも一度は考えたことがあるんじゃないだろうか。(もちろん私もあります)本著には未解決問題の触りだけしか書かれていない。事細かに記すととんでもないことになる。そのことがまた深く知りたいという知的好奇心を激しくかきたてる。2018/01/27
壱萬弐仟縁
20
未解決問題は私たちの身近に ゴロゴロしている(13頁)。 市民科学者になれるのだよ。 それは大学に問題提起すれば よいのだ。 もしかすると、共同研究しましょう というのが正しい方向性である。 専門バカを回避するためにも。 現代は氷河期であるという、 スノーボールアース説(48頁~)。 地表のすべてが氷で覆われる? それでは人類は生き延びれないだろうな。 ホンモノの不確定性原理は小澤正直先生 が提起している。 2014/05/14