内容説明
変人奇人を地でいく霧島仁は、霧島物ノ怪研究所を立ち上げ、心霊現象や物ノ怪を迷信と片づけずに、その 存在を追い求めていた。研究所には、押しかけ助手の沢井結羽と、モモンガに見えるが実は物ノ怪のモモち ゃんがいた。その二人と一匹(?)が、科学では解決できない世の中の不思議に、真正面から挑戦する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
18
小説としては粗が目立つが、主人公の科白に仮託して言いたいことがたくさんあったのはわかるし、その考察が良い。 小説として非の打ちどころがないが伝えたいことなどないとか、伝えたいことが凡庸とかよりは良いのではなかろうか。三話構成。 (2014/02/22 紀伊國屋書店にて平積みより購入2014/03/12
ううち
9
イケメンだけど変人の心霊研究家と助手の女の子…というよくあるパターンですが、キャラクターが突飛すぎず、ウンチクも面白くて軽い感じで読めました。おじゃる言葉のモモちゃんがかわゆい。見えたらいいな。短編形式で、タイトル通り『トキドキあたる』話もあって嬉しかったです。続きがあるようなのでチェック!2015/02/18
紅蓮
8
怪しげな職業とか趣味のお話好きなのでつい買ってしまった・・・。あまりにもお約束通りの設定だったので、読み始めはイマイチ気合が入らなかったんですが、ほんの2,3ページ読む間にすっかりハマってしまった・・・(笑)設定は物の怪研究家のそこそこイケメン変人とその助手の女の子っていう、他に考えつかないのか?って聞きたくなるくらいお約束な設定なんですけどね。それでも面白かった(笑)やっぱり設定より内容なんだね、って改めて考えなおしました・・・それにしても、私も物の怪モモンガのモモちゃんとお話したいなぁ。2014/02/23
木冬
7
怪異について研究している先生と助手が、依頼された不思議現象の謎を解く。先生は研究者らしく研究熱心というか、変人らしい変人というか。助手が、女性らしいというかひたすら前向きで明るい。妖怪などを科学的に検証し論破する形式かと思いきや、怪異ありきで、現実的な部分と非現実的な部分が半々で面白い。怪異かと思いきや人の仕業、人の仕業かと思いきや、一部は怪異。短編形式で、そのたびに今回の犯人は人か?妖怪か?とわくわくしながら読みました。モモちゃんの正体然り、謎もちょいちょい残っているので続きを期待していいのかな。期待。2014/01/30
紅羽
6
ちょっとお顔はイケていて奇人変人な心霊研究家の霧島先生と、押し掛け女房…ならぬ押し掛け助手の結羽とモモンガ姿の物ノ怪、モモちゃんが怪異に挑むオカルトホラーコメディ。彼らが挑む怪異はたまに拍子抜けしてしまうオチのものもありますが、中にはゾッとしてしまう本物の怪異もあったりして、正にタイトル通り「トキドキ」。続きもあるようなので楽しみです。2016/06/14