内容説明
「嫌いなのは仕事とブス」「有り金はすべて大晦日の競艇に注ぎ込む」など世の顰蹙を買う数々の名言、潔癖王と呼ばれるほどのきれい好き、46歳にして芸歴43年、使い捨ての子役をなくすための養成校設立、そして、有り金を全部注ぎ込んでしまうギャンブル狂……アンチモラルの自然体な存在感が異彩を放つ坂上忍。正しさ、計画性ばかりが求められ、生き苦しい世の中を貫く、いま必読の痛快・破天荒生き方論。
目次
第1章 勝負勘は博打で磨く
第2章 覚悟を決めて生きる
第3章 仕事の価値観は極端でよい
第4章 男は口説いて磨かれる
第5章 男に惚れ、男に惚れられる
第6章 「極端」こそ、愛すべきもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
94
{2014年} TVドラマ「ありがとう」「たんぽぽ」で有名な子役として活躍していたのは既知だったが、10年近くテレビと訣別し、今年買い換えたワンセグ携帯の影響で新聞のテレビ欄を見る機会が増え目を通す度、バラエティー番組で著者の名前を見掛けない日はないほど引っ張りだことはつゆ知らず..。主張していることは真っ当だが、それなりの覚悟を持って芸能界に飛び込んだ人種と、安定した人生設計を描いている人種とは相容れない生き方であり否定される謂れはない(但し、最近の芸能人はサラリーマン化しているとの見解には同感)。2016/08/02
ann
55
坂上忍の「美学」満載だった。後半は特に共感多数。いいな、厳しくて優しい人。そして私も傘がキライ。2016/09/19
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
34
「SNSをやるならナマ乳を揉め」私は坂上忍が好きである。あの半開きのような醒めた眼差し。『バイキング』も坂上忍の月曜日だけ面白いと思う。という訳でこの本を読んでみた。テレビでお馴染みのエピソードや考え方を再確認するような一冊であったが、共感するところは多かった。嫌われるという事を否定しない所が良い。大概の人間は少なからず誰かから嫌われているものだ。そんな仕方ない事をきちんと肯定する人はなかなかいない。ただしこの人の考え方は下手に真似ると失敗するものなので、参考に留めておくくらいが相応しい。2014/11/14
ゼロ
25
毒舌が受けて、バラエティ番組の多くに出演している坂上忍。「迎合は悪。空気は読むな。」と帯に書いており、どんな内容が書かれているのかと思えば、道理を通す真面目な人の生き様だった。ボードレースに巨額のお金を突っ込むのは、らしいな…とは感じるものの著者からしたら、勝負勘を磨くためのものらしい。女の話や仕事の話はするけど、自身のポリシーやルールがあり、個性を殺さずに生きているだけである。嫌われないように自分を殺すくらいだったら、嫌われてもいいから自分を出した方が良い。そりゃ本当の意味で嫌いになる人はいないわけだ…2014/03/15
スノーシェルター
21
どれだけ毒吐いてるのかと思ったけれど、意外にもまとも。ぶっとんではいるものの、キチンと自分のルールを持っていてストイックなほど守っている。人としての信念がある人は、毒舌でも支持されるんだなぁ。賛同できないものもあるけれど、それはそれと思える。他人に意見を言うなら、言えるだけのことはやるというところに好感。見習いたい部分が結構ある。2014/09/06