内容説明
国鉄~JRが世に送った車両の中には、常に脚光を浴び華やかな舞台で活躍してきた車両や、長年にわたり地域輸送などに多大な貢献をした車両もあれば、期待されて誕生しながらも、鉄道を取り巻く時代環境の変化や線区事情により不遇な一生を送った車両もある。本書ではこれら悲運に泣いた車両約50種を取り上げ、なぜ陽の目を見なかったのか、輸送環境はどうであったのかなどを考察しながら、その車両の生きざまをあらためて解説している。単に活躍時期が短かかった車両だけではなく、華やかな活躍から一転して不本意な使われ方になったり、改造による全くの目的外使用になってしまった車両など、バラエティ豊かな内容となっている。
※この電子書籍は2014年1月にJTBパブリッシングから発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部誌面内容を変更している場合があります
目次
1章 蒸気機関車篇
2章 電気機関車篇
3章 ディーゼル機関車篇
4章 電車篇
5章 気動車篇
6章 客車篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
27
ものにならない仕事との共通点が感じられる。技術の未成熟、市場性の欠如など。2018/04/21
Francis
3
製造当初の目論見とは異なり、短命に終わったり、地味な晩年を終えた車両たちを取り上げる。有名なDD54やC54の「54」ジンクスの車両やマンモスタンクE10など。クロ151や流電などいささか首をかしげたくなる選定もあるが・・・。国鉄末期の労使関係の荒廃が悲運の車両を多く生んだという指摘にはいろいろと考えさせられた。とは言え、面白い。2015/07/02
たいそ
2
子供の頃「~大百科」や「~図鑑」の類を見て憧れていたいくつかの車両が、実は悲運の車両だったというのがちょっと寂しい。高性能すぎるのが仇になるケースもあったりするが、少数世帯はそういう運命になりがちらしい。車両側の問題だけでなく、国鉄末期の財政難や労使関係、社会が変化したことによる誤算といった、それぞれの事情が興味深かった。2014/03/24
Teo
1
確かに時と場所を得なかった車輌は当初の期待に応えられずに消えて行った歴史がある。DD54形等はそう思う。しかし583系とクロ151を悲運と言うのはどうだろうか。クロ151の寿命は短かったとは言え、国鉄の花形車輌としてもてはやされた時期は確実にあった。私は新幹線開業前夜の雰囲気を知っているがクロ151はそれこそ憧れの車輌だった。583系は個人的には好きじゃなかったが、これはこれで活躍の場は広かった。その後の落ちぶれ方が残念だったが、それを悲運と言えば悲運なのかもしれないが、長く使えばそう言う事もあるだろう。2015/04/22
やまほら
1
期待に反して短命に終わった車輌系列・形式をまとめたもの。まず、何が選ばれているかが楽しめる。表紙のDD54を始めとした当然のものもあれば、「悲運」というほどじゃあ、と思うものもあり、意外なものもある。そして、それぞれの登場の背景や、「悲運」になった経緯が、著者の幅広い知識に基づいて、わかりやすい文章で書かれている。くどいようだが、先に読んだ「485系物語」とは大きな違いで、「キャンブックスはこうあってほしい」と思わせられる1冊。2014/02/01
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