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内容説明
働くことの本質を見抜いてプロを目指せ――。「正社員であれば安泰」という時代は過去のものとなった今、「雇われて働く」ということは本来どういうことなのか、正社員のメリットとデメリットは何か、労働法は今後も頼りになるか、IT社会に向けてどのように準備すればよいか、プロとして働くとはどういうことか、等々を多角的に論じ、「これからの働き方」に迷っている人のための指針を示す。
目次
第1章 雇用の本質
第2章 正社員の解体
第3章 ブラック企業への真の対策
第4章 これからの労働法
第5章 イタリア的な働き方の本質
第6章 プロとして働くとは?
第7章 IT社会における労働
終章 パターナリズムを越えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
82
★★★☆☆ 労働法のスペシャリストが教える、これからの働き方。前半は労働法の法律解釈が続くので、面白くなかったが、後半のイタリアと日本の働き方の違いや、これからの時代に求められる働き方には共感できることが多かった。特に共感したのは「転職力」をもつ労働者になる必要性。プロとしての実力を磨き、今いる企業において不可欠な人材となったり、高い給料で転職のオファーを受けることができる労働者となることは今後ますます重要になる。2019/04/26
どんぐり
61
本書はこれからの雇用社会と働き方について、①雇傭と自営(請負)という働き方、②雇傭には労働法の保護がある、③恵まれた正社員の数は限られている、④労働法の保護はどこまで頼りになるか疑問がある、⑤雇傭で働いてもある程度の自由を得る働き方ある、⑥産業界が求めるスキルを身につける、⑦転職力を高める本人の意識、の7つをポイントに挙げている。ブラック企業対策や、限定正社員、ホワイトカラー・エグゼンプションという新たな働き方と労働時間制度、労働者の転職力や将来の職業キャリアを権利として保障するキャリア権など話題も豊富。2015/03/21
黒頭巾ちゃん
37
要は「転職力」というどこでも通用するプロの能力を身に付けることです!正規社員は労働法で守られていますが、ブラック企業の状態をみると法が機能しているとは言い難い。正社員は企業にとって一部の人でいいのです。法で守られているが故に正社員は、その企業の隷属する結末になります。逆に非正規社員は、安定は望めませんが職務内容で契約なので、余計なことはしなくていいのです。日本より労働生産性が高い欧米がこの形です。日本もこの方向で進むと予想されます。好きなことや得意な能力を伸ばして、プロの能力を付けることが望ましいのです。2014/01/26
きいち
33
専門を持つこと、プロであることの価値。確かに、それを感じてる時って働いてて一番気持ちいいもんな。◇雇われることの本質は、隷属…そんな身も蓋もない前提からの出発。労働法は隷属が行き過ぎないようにするための防護壁で、それ以上のものではない。だから企業と対等でいられるくらいの専門を磨いていこう、という提言。労働法の専門家として個人の闘い方を指南してきた著者による労働法の限界宣言は若干痛々しく感じるけれど、返す刀のプロ論は、未来を感じる処方箋だ。◇セイフティネットはまた別の話。レイヤーを混ぜないようにしなければ。2014/12/18
kotte
21
Kindle unlimitedで読みました。古き良き時代の正社員はすでに幻想であり、正社員と名がつくものであってもその待遇には格差が生じている。その格差を解消するための方法論、または格差が解消しないにしても、その中で労働者がどのように生きていくべきかを労働法学者の視点から語ったものです。労働者は、正社員、非正規社員という名称にとらわれることなく、プロとして自分の能力を売って生きていく必要があるという著者の主張に共感します。 2017/01/22
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