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内容説明
古来、日本人は月光を愛で、蛍狩り、虫聴きといった闇のレジャーを多彩に楽しんだ。江戸庶民は夜を徹して富士山に登り、『陰翳礼賛』で谷崎潤一郎が「洞穴のような闇」と評した日本家屋の暗がりは西洋の建築家たちを魅了した。つまり日本人は闇の達人だった。だが今、オフィスでは一日中電灯がともり、深夜でもコンビニの光が溢れる都市からは闇が駆逐されている。本書は風俗・文学・信仰・健康……などさまざまな視点から闇を見つめる。衰えた五感を再生し、地球の未来を明るく照らす、豊穣な闇世界への招待状である。【目次】はじめに/第一章 闇の現代史 光に鈍感になった日本人/第二章 闇を遊ぶ 闇を使った賢い生き方/第三章 夜目と夜覚の世界 五感は闇の中で磨かれる/第四章 日本の闇はやわらかい 日本文化は闇の文化/第五章 明るい未来から、美しく暗い未来へ/おわりに
目次
はじめに
第一章 闇の現代史 光に鈍感になった日本人
第二章 闇を遊ぶ 闇を使った賢い生き方
第三章 夜目と夜覚の世界 五感は闇の中で磨かれる
第四章 日本の闇はやわらかい 日本文化は闇の文化
第五章 明るい未来から、美しく暗い未来へ
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和草(にこぐさ)
11
東日本大震災後の電気供給の教訓を忘れてしまったような感じがある中、この本はその教訓を再び思い出させてくれる。やはり現在の日本は灯りが過剰にありすぎる。もっと「闇」を感じる生活をすることで、「明」の有り難さを感じるのではないのだろうか。2014/03/22
bouhito
8
先日、野球場へナイターを観に行った際、そういえば子どもの時分、近所のグラウンドで夜間練習用の照明がたかれるとそれだけで胸がおどったのだと思いだした。多分、それはやはり田舎に暮らしていて、暗闇に慣れており、だからこそ照明の光に魅了されたのだろう。「闇」というと、危険というイメージがつきものだが、夜の闇は、時として私たちを守ってくれる。そしてまた、私たちは本来、夜の闇のなかを遊んできたのだ。2016/09/11
kogoty
6
こちらも娘が借りてきたもの。「心の闇」とかではなく、「夜の闇」の方。暗闇は人間にとって必要なものなんだよ、と。そうそうそう、と相槌を打つ間になるほど!も挟まって飽きずに読めた。著者が同い年だったのと居住地が一緒だったことに一番驚いたな。2015/12/20
どろんこ
5
日本が発光大国とは知らなかった。戦時中の夜の闇の恐怖が、戦後の日夜問わず電気で光り輝く社会を作ったという説はあながち間違いではないかもしれない。2020/09/12
misui
5
「闇歩きガイド」として活動する人物による「闇」のススメ。現在では夜でさえどこもかしこもぴかぴかと明るい日本だが、かつては闇を取り入れた生活を営んでいたことを掘り起こし、改めてその魅力を語っている。特に闇の中での感覚の変化については体験した人にしか書けない臨場感があって楽しく読んだ。もうちょっと危険についても書いてもらえたらなおよかったな。2015/04/02
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