ハヤカワ文庫FT<br> 影の妖精国で宴をひらいた少女

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ハヤカワ文庫FT
影の妖精国で宴をひらいた少女

  • ISBN:9784150205614

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内容説明

『宝石の筏で妖精国を旅した少女』続篇。影と魔法を取り戻すため、もうひとつの妖精国へと旅立った少女の驚くべき冒険の数々!   13歳の誕生日の日、ついに願いがかなって、セプテンバーは半年ぶりに妖精国に戻ることができました。でもそこは、以前とはすっかり雰囲気が違っていました。どうしたことか、人々から影が消えて、魔法も使えなくなっていたのです。この奇怪な事件の黒幕が、新たな支配者ハロウィーンであることを知ったセプテンバーは、影たちと魔法を取り戻すため、上妖精国の地下にある下妖精国へと向かいましたが……待望のシリーズ第2弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

40
語り口が自己憐憫を感じさせるので取っつきが悪いという印象がある。物語自体は刹那的に出来事が断続して進行するので飽きるのが早い子供たちにうってつけではないだろうか?おしまいは八方美人な、決断をしない選択を選んで次回作を暗示して終わる。こう書いてしまうとあまりいい印象を持っていないことがあきらかだが、なんといっても前作に続いて表紙買いだからしかたない。扉にもあるアナ・フアンのイラストが素敵だ!どうしてハードカバーで出してくれないんだろうか?2014/04/02

星落秋風五丈原

21
一つだけ大きくなったセプテンバー。本家アリスシリーズだと、アリスの家庭は架空世界と全く切り離されているが本シリーズは絡み合っている。ドードー鳥登場!続きあるみたい。2022/07/13

take0

20
13歳になり再び妖精国を訪ねるセプテンバー。前巻で離れ離れになった彼女の影が下妖精国の女王となり、上妖精国の住人から影を奪っているのを知って解決の旅に出る。前回の旅の仲間だったエーエルとサタディ、今回は彼等の影と共に旅をするが、本体の従属から解き放たれ自由を手にして喜んでいる姿に、影を元に戻そうとする事が正しいのかどうか、物語は一義的ではなく深みがある。妖精国の住人や訪れる場所はイマジネーション豊かで楽しいのだが、物語のメリハリに欠け作品として今一つ印象が弱い感じ。次巻は翻訳されないのかな。読みたいのに。2019/02/12

鏡也

18
前回が妖精国の光、表の部分だとしたら、今回は闇、裏の部分にあたるのかな。セプテンバーが去ってから、妖精国は上妖精国と下妖精国に別れてしまっていた。セプテンバーの新たな冒険が始まる。読んでみて前作の方が明るくて好きだなぁ。朧が可愛いんだけど、あんまり出てくれなくて残念。。。2016/11/26

すけきよ

7
前作は妖精国への冒険だったが、今回は彼らの影が支配する下妖精国の物語。「影」のイメージ通り、彼らは何か企んでいるようであり、上妖精国の本体とは正反対の性格を持ったものばかり。前作が単純に妖精国に行きたいというだけだったのに対して、今回のセプテンバーは1歳成長し、自分が普段暮らす世界の様子も認識している。父は戦地におり、母親も軍需工場にいるため、その戦争の影がそのままファンタジー世界に投影されている。ラストの感じでは、また日の当たる世界の物語になりそうだけど、実は、あんまりこのシリーズは好みでないなぁ…… 2014/02/10

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