角川選書 漢詩の扉

著者名：齋藤希史

KADOKAWA（2014/01発売）

• ISBN：9784047035348

内容説明

唐代の名詩人、王維、李白、杜甫、白居易――。日本人に愛されてきた『三体詩』『唐詩選』の名詩を中心に、興趣を読みほどき、詩に立ち現れる詩人の人生をたどり、漢詩の響きを味わう清新な鑑賞案内。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

目次

王昌齢―芙蓉楼送辛漸
王維―竹里館
李白―子夜呉歌
常建―破山寺後禅院
杜甫―江南逢李亀年
岑参―磧中作
白居易―香鑪峰下新卜山居草堂初成偶題東壁重題
杜牧―江南春
李商隠―夜雨寄北

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しずかな午後]

齋藤希史、東大教授の中国文学者だが、古代から近代まで歴史を問わずに成果を上げている。そして何より文章がうまい。本書では李白や杜甫、そして白居易や王維といった唐詩の代表的な詩人たちの詩を取り上げる。取り上げられる詩はどれも有名だと思うのだが、奇説を唱えるのではなく、丁寧かつミクロな読解によって微妙な味わいを見出していく。誠実。時代背景の説明も多いが、それが単なる歴史の説明で終始せず、詩の文学的な味わいとしっかり結び付けて語るのは、立派である。良書。

2023/03/16

[鴨の入れ首]

2013年刊。図書館本です。盛唐から晩唐まで、有名唐詩9首をじっくり観賞する初中級者向け漢詩解説書です。平易な文章で大変優しい語り口で、思わず本書に引き込まれました。読んでて面白くて興味深く、漢詩をもっと勉強してより多くの作品に接したいと思わせる本でした。

2025/06/26

[mimm]

なんか教科書読んでるみたい－。つまんないワケじゃないんだけどね。

2016/06/20