心理学が教える人生のヒント

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心理学が教える人生のヒント

  • 著者名:アダム・オルター【著】/林田陽子【訳】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 日経BP(2015/06発売)
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  • ISBN:9784822285166

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内容説明

図形の錯視のように一見すると生物学的な現象に思えるものも、実は文化によって異なり、文化の影響を受けた心の働きに由来します。こうした無意識のうちに働く力をよく知ることで、その力を利用したり、逆に克服したりして、私たちは自らの健康、知恵、幸福を最大限に高めることができます。

以下は本書の例。
・私たちは色に影響される。乱暴な酔っ払いをピンク色の待機房に入れると、たちまち静かになる。ピンク色を見つめると、人は一時的に力を出せなくなる。
・青い光は人の気持ちを落ち着かせる。奈良県警察が犯罪多発地点に青い光の照明を設置すると、それだけで犯罪率が低下した。
・私たちは他人の目を気にする。人の目を描いた絵画を壁にかけただけで、無人販売のコーヒーにお金を払う人の割合が高くなった。
・ぐずついた天気は、投資家の判断を慎重にさせる。逆に晴天の日は、投資家の判断が相対的に大胆になる。金融の専門家が世界の26の株式市場を調査したところ、晴天の日の方が株価が良かった。
・私たちの記憶は場所と結びついている。知恵のある教師は、本番の試験会場とできるだけよく似た状況で、学生に試験勉強をさせる。
・胆のう手術を受けた患者の回復状況を調査したところ、「樹木が見える病室」の患者は、「レンガ壁に面した病室」の患者よりも平均して数日早く退院できた。自然の風景を見ていた患者は、壁を見ていた患者よりも幸福度が4倍も高かった。

目次

第1部 私たちの中にある世界(名前―名前決定論の誕生 ラベル―複雑な世界を単純にするもの 記号―意味を引きつける磁石)
第2部 私たちの間にある世界(誰かに見られている―すべてを見ている目 他の人を見る目―社会的動機、人種差別、道徳をめぐって 文化―文化のレンズ越しに物と場所を見る)
第3部 私たちを取り巻く世界(色―警官のブルース 場所―過酷な環境 天気とあたたかみ―夏は戦争、冬は恋)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuka M

9
表紙に書いているdrunk tank pink(訳されていないが)は、ピンクが鎮痛作用を持つ色。小規模な群拘置所がピンクの対希望に収容者を放り込み始めたので「ドランクタンクピンク=トラ箱のピンク」と言われるようになった。色、名前、天気、文化、様々な要因が如何に人類に決定権を与えるのか。沢山の実験で統計学的な結論が多い。目の付け所は興味深いが、読後の疲労感は否めない。2015/01/23

かわ

6
人間ってチョロいなw 邦題がアレですが、人間の弱点総まとめ本です。 気温が高い→興奮と勘違いしてカッと怒りやすくなる😡 吊り橋でゆらゆら→ドキドキする...これは恋💕(勘違い) 名付けの章も興味深かったな。もし、ウサインボルトが稲妻じゃなくて別の意味を想起させる名前だとしても世界最速になれたのか など。面白いから論文も掘ってみようかなぁ2021/09/05

K

2
色とか名前とか、ちょっとした事が人に大きな影響を与えるのね。プラスになることはさっそく取り入れてみよう。職場の壁は何色にしようかな・・・。東洋の風水とかもこういう心理学を利用してるのか?2018/06/23

ぺた

1
色や温度が与えるイメージによる気分への影響、偏見(黒人に対する人種差別)についての考察、そして特筆すべきは昨今もてはやされつつあるホルモンの”オキシトシン”についての研究についての考察が書いてありました。 神経症の種類に地域性があるといったことも記述してありまして、興味深かったです。 気になる部分をかいつまんで読みました。2014/04/12

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