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内容説明
総務省への怒鳴り込みも辞さない「キレっぷり」などで良くも悪くも注目を集めるソフトバンク。本書は、長年にわたって通信業界をウオッチしてきた記者が、一般メディアに取り上げられない側面からソフトバンクの強さを徹底的に分析した。
取材を通して見えてきたのは、ソフトバンクの知られざる企業文化。孫正義社長は商機ありと見れば業界大手や総務省を相手にも平然と大立ち回りを演じ、叩かれても叩かれても、あらゆる策を講じて粘り腰で巻き返す。社員にはスピードを強く求める。自身も即断即決のスピード経営を貫く。奇策ばかりが目立つが、実はデータ重視の慎重派でもある。基本に忠実で調査と分析を徹底的に繰り返し、幹部は綿密な長期計画に基づいて動く。
命運を賭けた米スプリント・ネクステル買収の舞台裏も収録。通信業界の激しい攻防の裏側を追った。
目次
序章 好き嫌いが極端に分かれる珍しい企業
第1章 徹底したスピード経営と数字至上主義
第2章 独特な経営理念を全社で実践する組織力
第3章 「世界一」に向けた挑戦
第4章 国内携帯電話競争の舞台裏
第5章 解見えぬ後継者問題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
14
ここでのキレるは、頭がキレると、まさにキレる(笑)会議は、孫社長も社員も関係なく白熱するらしい…。数字至上主義、スピード戦略、グローバル経営、海外投資、ソフトバンクの中のこと、結構細かく書かれています。2016/01/04
ボルボン
12
本になるほど有名で成功している企業の現場って楽しそうなんだよな。大変そうだが楽しそう。逆にそうでもない会社の現場を本にしても活力を感じなさそうな気がする。それって単純だけど重要な尺度なのではと思った。2016/01/07
miyatatsu
5
孫正義社長は日本経済を大きく活性化させた稀代の経営者として歴史に乗ると思います。その瞬間を同じ時代に生き、間近で見ることができて本当に幸せなことです。2019/10/05
ももぶー
2
面白かった。破天荒な感じがするが実は大方を計算して実行する推進力はなかなか他の企業にはないパワーと思える。2014/10/26
ぱんぷきん
1
通信会社としてのソフトバンクに興味はないが、投資ファンドとしての側面が強くなっているので、読んでみた。この会社で働きたいとは思わないものの、非常にバイタリティのある会社で、まさにベンチャーをそのまま巨大化した会社のよう。2018年現在楽天が携帯事業に参入しようとしているが、これと同じことが出来るかというと無理な気がする。内容は面白かった反面、米スプリント買収の経緯に割かれたページが多くて、前提情報を持たない身としては理解がおぼつかなかった。いかにしてソフトバンクが成長してきたかも他書で読んでみたい。2018/04/28