文春新書<br> 平成経済事件の怪物たち

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文春新書
平成経済事件の怪物たち

  • 著者名:森功
  • 価格 ¥889(本体¥809)
  • 文藝春秋(2014/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166609529
  • NDC分類:368.6

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内容説明

日本経済が絶頂期を迎えたのち、バブルの崩壊によって一転、奈落の底に突き落とされた――。そんな平成時代を象徴する経済事件の主役たちを、ジャーナリストの森功氏が独自の取材資料・情報源に基づき描き尽くした列伝。金丸信(佐川急便事件)、許永中(イトマン事件)、小沢一郎(陸山会事件)、高橋治則(イ・アイ・イ事件)、田谷廣明&中島義雄(大蔵省接待汚職)、田淵節也(野村証券損失補填事件)、磯田一郎(イトマン事件)、尾上縫(巨額詐欺)、江副浩正(リクルート事件)、早坂太吉(最上恒産事件)、佐佐木吉之助(桃源社事件)、末野謙一(末野興産事件)、武井保雄(武富士電気通信事業法違反)、村上世彰(村上ファンド事件)。この15人の怪物を通して、平成日本の暗部を浮き彫りにします。

目次

江副浩正―ベンチャーの革命児
磯田一郎―住銀の天皇
田淵節也―証券界のドンの特攻経営
金丸信―佐川急便と五億円闇献金事件
尾上縫―興銀を掌で転がした「美人女将」
高橋治則―長銀をつぶした男
田谷廣明・中島義雄―接待汚職で失墜した大蔵官僚
早坂太吉・末野謙一・佐佐木吉之助―不動産神話の申し子たち
許永中―最後の大物フィクサー
武井保雄―武富士サラ金帝国の滅亡
村上世彰―ファンドバブルの鬼っ子
小沢一郎―政治とカネの呪縛

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

16
「未公開株」の譲渡を巡り、犯罪史上最大級の疑獄事件「リクルート事件」の江副浩正、「イトマン事件」に深く関わり、「住友銀行の天皇」と呼ばれた磯田一郎、五億円闇献金事件、脱税で失墜した金丸信、「イトマン事件」のキーマンとなった「最後の大物フィクサー」許永中、堀江貴文と世間を騒がせた村上世彰・・・平成に起こった経済事件に現れた「怪物」たちの姿を追う。2016/08/13

中島直人

13
多くの人数を取り上げ過ぎたためか、特にインパクトのあるエピソードに絞って紹介している。ニュース等でリアルタイムで観ていた事件に関する、怪物というに相応しい話ばかりで面白く読むことが出来た。ただ、各々の人物の全体像を掴めるところまで行っていないのは物足りない。2017/08/28

macho

6
森功。流石。こんな要約の能力高い人しらんで。事実に勝る小説なし。精神分析医でもやっていけるよ。ルーツからの解き方大好きやわ。2014/10/08

みなみ

5
当時新聞の見出しにこれらの事件が多くあったが、年齢的によくわからないものも多かった。今の方が理解できるな。これ読むと古き良き自民党とか大嘘ですね、金権政治まみれじゃん。そしてバブルはやっぱり狂っている。絵画をぐるぐる回して何十億とかおかしい。でも昔はおかしいものをおかしいと世論が動いて捜査して、社会が怒れるというのはあったな。今はそれすら無い。末期。2017/10/31

権現

4
バブルという狂乱の時代に跋扈した猛者たちが、そのまま狂乱に呑まれてしまったことによって起きた経済事件をさらっと学べる一冊。サラリーマンの教養として一応読んでみた感じ。出てくる数字は少なくとも百億、多ければ兆にまでおよび、当時の金融市場がどれだけおかしなことになってたのかを実感させられる。事実は小説よりも奇なり。気鋭のベンチャー企業の話も面白いけど、こういうドロドロした経済マフィアの世界も面白いね。「政財界のフィクサー」とか、「伝説の総会屋」とか、任侠映画もビックリなワードがごろごろ。2014/12/27

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