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内容説明
ブラック企業が人を使い捨てにする企業とすれば、ホワイト企業とは初期キャリアにおいて若者を成長させる企業、働きがいのある企業、さらには社会における雇用の質を向上させる企業といえるでしょう。 ホワイト企業を、たんに退職率が低い企業、働きやすい企業と考えるのは、大きな誤りなのです。(「序章」より)日本企業における雇用の質が、著しく劣化してきている。ピラミッド型組織におけるタテ型OJTは崩壊し、ローテーション人事はもはや通用しない。人を育てず使い捨てにする会社は「ブラック企業」と批判され、仕事にやりがいを見出せない若者は3年で退職してしまう……。そんななかでも、20代が辞めずに生き生きと働く企業はたしかに存在した! スターバックスジャパン、サイバーエージェント、ベネッセ――こうした企業は、いったい何が違うのか。人事・組織論の第一人者が、現代の日本企業が抱える問題点と対策を解き明かす。“ふつうに働く”ことが難しい時代に対応した人事モデルを提供する、人づくりの教科書。
目次
ブラック企業vsホワイト企業<br/>第1部 なぜ日本では二十代が育たないのか(これまでの人材育成は通じない サービス業化した日本の課題 日本的発想からの脱却がホワイト企業をつくる)<br/>第2部 会社を変える人材育成戦略(人材育成力を高める取り組み ホワイト企業の条件 社会として何ができるのか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
101
沖縄ってそんなに進んでいたのかと驚いた。今後も日本がサービス業化していくのは既定路線なのだなと思った。2014/01/19
きいち
15
働き始めて最初の三年間をどう過ごすかで、その後の個人の仕事人生も労働生産性も大きく変わる、そうした事例は私自身数多く見てきた。個人個人はリカバリはもちろんできるけれど、世の中という観点でみると、それよりもその職場の質が高いほうがより功利的。その課題の中心にあるのにこれまであまり語られなかった「サービス業」に焦点を絞り、中小企業だろうが非正規中心だろうがどうすれば実質的に雇用の質を高められるか考え、実行を始めている高橋の姿勢に勇気づけられる。自分も職場での実行だけじゃなく、外の世界でさらに活動せんとな、と。2014/02/09
魚京童!
14
だから、資本主義が嫌いなんだ。2014/11/03
またおやぢ
12
良書。組織における人材育成は、人間が成長する段階をモデル化(可視化し)し、個人を見ながら「業務的支援」「内容的支援」「精神的支援」をしていくことが肝要とする筆者の主張に首肯する。業務的支援は、同僚との経験の共有を通じて、自己の気づきと自己啓発を促すことであり、上司は、成長のファシリテーターとして、教えあう組織の整備に注力し、内容的支援と精神的支援に注力する。多面的なフィードバックにより、個人の成長を見守り支援することで、人間尊重と人との関心を持つ組織文化・風土を作り、組織の成長に繋がることを示唆する一冊。2016/04/30
リキヨシオ
10
OJTは先輩の背中を見ながら、仕事を覚えるというシステムだけど、最近は向かい合って仕事をする企業が減ってきていて、背中を見て仕事を覚えられなくなっている…妙に納得。日本の正社員と非正規労働者の賃金格差比率は欧米に比べて低くて56%、アメリカの30%に次ぐ数値。人を大切にして、働きやすさと働きがいにより人材を育てていくホワイト企業…上司など縦関係で育てるのではなく、多くの部署を巻き込んで横に広げて育てていくのが大切!2014/11/03
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