角川つばさ文庫<br> ふるい怪談

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角川つばさ文庫
ふるい怪談

  • 著者名:京極夏彦/染谷みのる
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • KADOKAWA(2013/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784046313744
  • NDC分類:K913

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内容説明

ええっ! 侍のNさんがお化けを見た!? 便所の中に二十年間も入っていたIさん。家族の悩みを狐に相談する幽霊。とても正直で礼儀正しい化け物。猿にマッサージされたFさん。猫になってしまったSさんの奥さん。幽霊が作った団子。毎晩Gさんの頭を叩きにくる大亀……。江戸時代に武士の根岸鎮衛が人々から聞き集めたふしぎな話を、現代風にアレンジ! ちょっと怖くてかなり面白い、怪談奇談。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

絳楸蘭

25
根岸鎭衞の『耳嚢』を京極さんが現代風に書き直したもの。『耳嚢』そのものも、京極さんの普段の話もちょっと難しいと感じる小学生には読みやすくなっていていいかも。ほんと、人は昔から不思議な話が好きだったんですね。2014/08/31

つたもみじ

20
根岸鎭衞の『耳嚢』の中から、怪談っぽい話を著者が現代風に書き直した『旧怪談 耳袋より』文庫版。一部を更に書き直し、漢字に仮名をふり、子供にも読みやすくなっています。が、時代や人物像は古いのに言葉は新しかったり人物がAさんBさんだったりするので違和感を感じる場面もあるかも。物語は、怖いというより不思議な感じ。元が怪談として書かれているわけではないので、こういう事があったよ、不思議だよね、何だったんだろう、困った事だね。というオチの無い終わり方が多い。それが逆に淡々として良かったりもした。2015/02/15

羊山羊

11
表紙と、ホラーが読みたくなって一本釣り。女の子いつ出てくるんだと期待を込めて読んでいたら、出てこない笑 逆に思ったより怖くて背筋が震える。切ない話や心温める話も多いので、怖いだけではなく楽しく読める。手がにゅっと出てくるお話は大体怖くて好き。一番心に残ったのは、「正直者」という、仕事中毒の魍魎のお話。後、日本語の単語を読みつつ学べる1冊としても最適。恥ずかしながら本著で初めて触れた単語が山ほどある。さすがは京極氏、リーダビリティ抜群のおすすめ本。2020/05/17

よみにゃん子

9
以前にメディアファクトリーから出ていた「旧怪談」の文庫版。で、まさかのつばさ文庫で少し驚きました。旧怪談は既読でしたが、注釈等分りやすくなったとのことで手にしました。いやいや、これは果たして児童書で良いのでしょうか。震える程怖いとか夜眠れない程恐ろしいとかそういう事で無く、この何とも言い難い生ぬるい気持ち悪さといったら。可愛い絵にごまかされるかと思いきや、だんだんと逆にそれすら怖く思えてしまう!オチの無い怪談話、原因不明、正体不明に不明瞭。怖い話の中で一番怖いのは、「解らない」ことなのではないでしょうか。2014/01/29

灰月弥彦

7
メディアファクトリーから出てた『旧怪談』の文庫版です。元から児童書という位置づけだったのですが、角川つばさ文庫に収録されるにあたって総ルビ、註釈付きとより易しい雰囲気になりました。収録作の中では「可愛がるから」がお気に入り。これぞ日本のふるい怪談です2013/12/22

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