内容説明
嗜みは三つの意味(好み、能力、作法)を併せ持つ言葉で、一言でいえば「好きなものをよい作法、心構えで味わえること」だという。好きなものが「やれる、できる」ではなく、よい作法、心構えで行い、味わうことができる――それが嗜みの本質であり、そのためには人としての成熟が不可欠になる。ただし、作法や心構えは抑制が過ぎると、たちまち没個性に陥る。作法を押さえたうえで、いかに自分らしく振る舞うか、振る舞えるか――これこそ嗜みの肝であり、そこでカギを握るのは「これ見よがしではない、さりげなさ」という意識ではないかと著者は言う。言い換えれば、「いかにイヤらしくなく、自分を表現できるか」である。「趣味」「遊び」「食・酒」「旅」「おしゃれ」を上手に楽しむ女性は多いが、男だって楽しまない手はない。まわりから「野暮な人」と言われることなく、好きなものを楽しみ、人生を後悔しないためのヒントが満載された粋なエッセイ集。
目次
第1章 趣味―好きなこと、興味のあることに、素直になれ
第2章 遊び―人を知り、金を知り、女を知り、人生を知る
第3章 食・酒―うまいものを味わい、いい人間関係を築くための所作
第4章 旅―「行き当たりばったりで、風任せ」という贅沢
第5章 おしゃれ―「もう年だから」といって関心をなくすのはナンセンス
第6章 生き方―死を前に後悔しないために、くみ取るべき教訓がある
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
10416
3
これは図書館に返すのもったいないなー。書いてあることそのまま真似しても似合わないし中身も伴わへん。自分でお金を遣ってこそ身につくもんやと思うし、一生かけて勉強していきたい。2014/05/21
K
2
居酒屋に行って吉田類みたいに振る舞いたい。2014/08/04
在我壷中
2
プロローグ・・・『嗜みとは何か?』・・・先ずは嫌な予感・・・ つまり、人として成熟し「老いて旨し」の心境になれる人こそが・・・本当の意味で「嗜みのある人」なのではないかと思う。と書く。そして、『コンサートには自転車で行く』『「ケチ、シミったれ」と嫌われ無いために・・・『千円札が牛丼三杯に見えるならキャバクラは辞めろ』・・・『日本人なのに歌舞伎を知らなくてどうする』滔々、等々副題『野暮な人と云われてないか』プロローグを著者へ・・・2014/06/24
くまさん
1
いかに自分らしくふるまえるのか,それが肝心だ。おれの生き方を考えるきっかけになった。2014/03/09
かずお
1
この人の本は好きでよく読みます。「『ケチ、シミったれ』と嫌われないための三つの作法、大事なのは①相場を外さない②少額にこだわらない③ここぞというときに気前よく奢る」とありました。参考にしたいというふうに読んでいます。2014/01/12
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