純粋異性批判 女は理性を有するのか?

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純粋異性批判 女は理性を有するのか?

  • 著者名:中島義道【著】
  • 価格 ¥1,562(本体¥1,420)
  • 講談社(2014/01発売)
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  • ISBN:9784062186841

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内容説明

「仕事と私とどっちが大事なの!」「浮気するなら私にわからないようにして!」……男には決して理解できない女の論理は、一体どこから生まれるのか?カントの『純粋理性批判』の構成に倣いつつ、「女という不可解」を徹底解剖する大胆不敵な女性論にして最良のカント入門書。

目次

序章 いかにして純粋女性理性の判断は可能か?
第1章 純粋女性理性の論理学(純粋女性理性のカテゴリー論 純粋女性理性の原則論 ほか)
第2章 純粋女性理性の感性論(女における理性と感性 設計図を見る男、間取りを見る女 ほか)
第3章 純粋女性理性の倫理学(純粋女性理性と定言命法 道徳法則に対する尊敬 ほか)
終章 『純粋異性批判』の射程(理性という暴力 なぜ女の哲学者はいないのか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

31
中島義道さんの哲学は面白い。面白いが難しい。 結局、哲学って文化が成熟しないと生まれないもの。インドやナイジェリアの男性に伝えてほしい。女性の哲学者って少数なんだ。気が付かなかった。自分が倫理や哲学が好きだったから。哲学するのは好きでも学問にするのが苦手なんだねきっと。2014/05/17

D21 レム

18
「知的負担」が大きい本だった。最初のほうは「女は非理性的判断に埋没する」「女がほしいものはただひとつ、これと決めた男によって死ぬまで愛され保護されること」「女は真実よりも幸福に見えることを求める」等々、読みやすい?!のだが…、だんだんと哲学書そのものになり、カントの『純粋理性批判』を世の中にひろめるために、おもしろい題名や極端な女性論でひきつけていたんだと悟る。哲学そのものが「ヨーロッパの男性」だけを「人間」としている。神の存在定義が「要請」という言葉で表現されること、引き裂かれた自己など。2015/06/07

袖崎いたる

12
著者はたしか大森荘蔵さんだかに哲学病と診断(?)されている。彼にとって哲学気質とは不健全であり、彼にとっての謎は女性の健全さだった。それはもはや器質的な差異であるかのようで。そんな彼はカント研究者。本書もカントの批判書に即して女性固有の理性の限界なんかを問うてる。辞書的あるいは日常言語的な「理性」の言葉に慣れ親しんでいるなら、概ねこの本における女性の扱われ方は「野蛮視」に思える節もある。でも男は現にそのように感じてしまうのも頷ける。「女性的」な言語ゲームの仮想を読者の経験に基づかせれば、概ね納得しえる筈。2016/10/06

さきん

11
女性を哲学からカントの純粋理性批判の展開に沿って考える内容。結論は、意識してか意識しないのか、女性は理性の限界を理解し、動物として正常であり、男性こそ理性に囚われがちと言えるということである。さらに西洋人男性と非西洋人男性との間でも理性、哲学の具合が違うということである。2016/06/22

磁石

10
まずタイトルに惹かれて本書を手にとった人、しょっぱなからやり込められます。あの大作をもじって注目を集めようとしている、なんていう底意地悪いこと考えてニヤリとしちゃったのですが、いきなりそんな性根を見抜かれちゃいました。だからこれは、中島さんも真っ先に思いついてのことなのだろうかとも考えられた。カントやその他ヨーロッパ男性理性とは違う彼独自の立ち位置は、私の身近なところにあるのかなと、一人照れてしまいました。……どうもこの人の作品は、どれも面白く読めてしまう。2014/03/22

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