ハヤカワ文庫FT ソフロニア嬢、発明の礼儀作法を学ぶ

著者名：ゲイル・キャリガー【著】/川野靖子【訳】

早川書房（2014/02発売）

• ISBN：9784150205607

内容説明

霧の空中学園が、あこがれの都ロンドンへ！　レディのためのスパイ養成学校で大活躍、おてんば少女ソフロニアの冒険奇譚、第二弾！ 吸血鬼や人狼が人類と共存し、メカ使用人がお屋敷で働くヴィクトリア朝英国。レディのためのスパイ養成学校で学ぶソフロニア・テミニック嬢は、試験で前代未聞の優秀な成績をとるが、友人たちと仲違いするはめに。そんななか空中学園がいつもの荒れ地を離れ、ロンドンに向かうと発表された！邪悪な発明家の卵の男子の一団も同行するというのだが……。おてんば少女が大活躍、ユーモア満載のスチームパンク冒険譚２弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[瀧ながれ]

この学校の特性か、ソフロニア嬢が余程の規格外なのか、校内での暗躍がすごいです。生徒に秘密やら弱みやらをどんどん盗みとられている教師陣、大丈夫なのか？（ときどきものすごい系の学園もので、学生も教師も掌握している生徒会長！みたいなの出てきますけど、こういうことなのかな）　異性とのつきあい方や将来の進路なんかをほんのりと考えつつ、順調に特技を増やしていく女スパイ候補生。この先も楽しみです。メカわんこちゃんがかわいらしいことと、ド派手吸血鬼が通りかかったことが嬉しかったです。「彼女」と出会う前ですね。

2017/06/13

[鐵太郎]

一巻で一年分かと思ったら、違いました。今回のお話は、ソフロニア・テミニックが空を飛ぶ＜良家の子女のためのマドモアゼル・ジェラルディン・フィニシング・アカデミー＞に入学して六ヶ月後のお話。ソフロニアがちょっとできすぎの感じはありますが、親友ディミティとの仲違いや若い、それぞれ奇妙な恋の予感もあったり、新たな陰謀も次々と登場して、ますます面白くなっていくこのシリーズ、次はどんな展開になるのかな。

2014/05/14

[123456789wanko]

花嫁修行学校って恐ろしいなあ。間違いなく手玉にとられる自信があります。各陣営の入り乱れっぷりはアレクシアシリーズを上回るものがあり、なかなかに混乱させられます。吸血鬼女王、散々な目にあってて笑ってしまった。このあとアレクシアシリーズでもっと酷い目に会うんですが。真鍮タコ同盟の影もちらりと見えて楽しみです。

2013/12/17

[黒崎ディートリッヒ]

吸血鬼や人狼が実在するヴィクトリア朝時代イギリス。貴族令嬢ソフロニアは女スパイ養成所花嫁学校の２年生になっていた。そして空中に向かう学校は、いよいよロンドンへと向かう。 今回はなんと前作『英国パラソル奇譚』で登場した、強烈な個性を持った彼が登場！！今後彼がメインキャラになることを期待します。 今回ソフロニアはいかにも女子らしい嫉妬にさらされるのですが、そこも切り抜けるのが彼女の強さ。 ソフロニアの恋が面白かった。青年子爵フェリクスと奴隷のソープ。身分違いなヒーローたちのどちらを彼女は選ぶのでしょうか？

2014/01/01

[よきかな]

花嫁学校に見せかけた女スパイを養成する空中学園に通うソフロニア。女の子たちが陰謀を張り巡らせたり、男の子の気をひいたりする様はまさに「ああ、まったく女の子ってやつは！」ですね。ヘンテクリン機械や「邪悪な天才の養成学校」などの名称のセンスはあまり好きになれないのですが、毎回楽しんで読んでます。主人公よりも、シドヒーグとナイオール大尉が気になってます。

2014/04/06