内容説明
6年間の「獄中体験」は驚きの連続!受刑者1人に年間250万円の税金が!「快適・安住の地」に再入所者(リピーター)が急増中!ひょんなことから刑務所に勤務することになった青年医師が見た、知られざる獄中医療の現場と囚人たちの心と身体の真実。「全国の納税者にこの実態を知ってもらいたい」と筆を執った、渾身のドキュメント!
目次
まえがき
プロローグ――刑務所の医師になるまで
1章 刑務所とはこんなところ
2章 さまざまな患者様
3章 「女囚」たちの素顔
4章 「欲」が渦巻く塀の中
5章 刑務所医ならではの意外な「収穫」
6章 体験者から見た「医師不足」
7章 震災私記――福島・仙台・山形
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
83
福島刑務所で常勤・非常勤医師を務めた医師が刑務所のことや刑務所内の入所者、患者について書いている。今どこの刑務所も常勤の医師不足で何年も常勤医師が不在のところが多いようだ。入所者の高齢化も一因があるのかどこでも患者の数も増えている一方で作業の軽減を狙った仮病もある。処方された薬をヤミで横流しする事例もあるとか。また所内の医療は基本的に無料であるのに歯科治療は患者が負担となるとも書かれていた。刑務所内で歯が猛烈に傷んだり腫れたりすることを考えると・・・・・図書館本 2019/02/08
reo
19
著者のあとがきが面白い。「受刑者の一部ではありますが、自分のしでかした罪などすっかり忘れ職員に文句を言う、あるいは罪への反省などこれっぽっちも見られない横柄な態度の受刑者も少なくありませんでした。そして検察・警察・マスコミ・弁護士・裁判官などが必ずしも『正義でない』いやむしろ無知であり、『事件をでっち上げる』『医師を逮捕したがる』『世論操作をする』『受刑者をネタに私服を肥やす』『医療崩壊の引き金を引く判決を出す』といった存在に他ならない人たちがいることも知りました」それなりに、厭なこともあったのだろうな。2018/11/20
けんとまん1007
12
ニュースで聞いたことがある。世の中の状況が厳しいので、塀の中に戻る人が意外に多いということを。それにしても、どうなんだろう?と思うことがたくさんある。閉じられた世界だからこそという部分もあるだろう。それはそれとして、それにたかる輩の多いことか。弁護士だからといって、信用できない人たちもいるのだということ。自分の飯の種にするためなら、何でもということ。他にもいろいろあって、頭が痛くなる。2014/04/22
しのだ@書店員復帰を目指し中!
10
読んでいて無性に腹が立ってくる。受刑者にも人権はあるとはいえ、なんだかなぁと。犯罪をして塀の中に入っても病気になったら医師に治療をしてもらえる。完全に安住の地である。2014/03/09
てくてく
8
誠意をもって対応した患者である収容者の遺族から訴えられたことがかなり衝撃的だったのだろうか、弁護士に対する不信感が窺えたり、罪を償っている割には不平不満が多い受刑者への反感を綴ったり、率直な物言いが面白かった。また、3.11の渦中の医師としての行動なども興味深かった。皮膚科と精神科が必要という理由も同様に興味深かった。2021/07/19
-
- 電子書籍
- 深沢家の妖美な女たち【タテヨミ】 12…
-
- 電子書籍
- 藁くじの花嫁 2【分冊】 7巻 ハーレ…
-
- 電子書籍
- 黄昏の季節(単話版)<母がうつ病に…!…
-
- 電子書籍
- 子どもが勉強好きになる! - 「見えに…