朝日新聞出版<br> 哲学の先生と人生の話をしよう

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

朝日新聞出版
哲学の先生と人生の話をしよう

  • 著者名:國分功一郎【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2014/01発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022511157

ファイル: /

内容説明

『暇と退屈の倫理学』で話題の哲学者・國分功一郎が初めて挑む人生相談。ときに優しく、おおむね厳しい言葉で生きる力を与えてくれます。――父親が生活費を送金してくれません/子持ちの彼女への愛は本物か/勉強よりコミュ力?/恋愛が長続きしないのは?/女性との接し方が分かりません/婚外セックスに虚しさを感じ始めて…/語学を学ぶには?/哲学の勉強をするにはどこの大学がいいですか/夫に主導権を握られてます/彼女のために高級ソープ通いをやめるべき?/「自分に嘘をつく」とは?/年下と仲良くなるには/会社の先輩から行きたくない飲みに誘われます/タメ口の仕事相手が許せません/彼氏の仕事を応援できない/理想を持って働くことは贅沢でしょうか/母親と、母親の夫との距離感がつかめません/気力が萎えて困ってます/悲観的な夫に腹が立つ/自信を持つにはどうしたらいいですか/抑え難い復讐心があります……。人気メルマガ「PLANETS」で話題の連載、待望の書籍化!

目次

1 愛、欲望、そして心の穴―失業の救済は知らないが個人の救済は勉強だ!(バブル世代の父親がドバイから仕送りを送ってこなくて困窮しています 子持ちの彼女への愛は本物でしょうか? 勉強より、リア充のようなコミュ力を磨いた方がいいのでしょうか? ほか)
2 プライドと蔑みと結婚と―ダダダダッ、ダッダダ(哲学の勉強をするには、どこの大学に行くのがいいのでしょうか? 付き合っていた頃から、何かと夫に主導権を握られています 彼女のために、高級ソープ通いをやめるべきでしょうか? ほか)
3 仕事も情熱も相談も―反革命の思想こそがやさしさを…(理想や情熱を持って働きたいというのは贅沢なのでしょうか? 問題のある先輩に、どのように対処すれば良いでしょうか? 色々な情熱が薄れ、気力が萎えて困っています ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

74
34のメルマガの相談に「暇と退屈の倫理学」の著者・國分功一郎が答える形式となっていて、その相談事がなかなか重い。今つき合ってる人との結婚の相談、配偶者との離婚の話、親との関係性についてなど。相談者の自分でも気づいていないんじゃないかと思うような考え方のクセや性格を見抜いて答えるのが鋭い。この間、哲学者の文章を読解するように自ら人生相談にはまっていたと。その方法は、文章を一つのまとまりとして眺め、そこを貫く法則を看破し、考えてはいたが書かれていないことにまで到達しなければならないと。彼の哲学は人生論なのだ。2020/01/05

GAKU

51
哲学の先生が回答する人生相談。相談文の奥の奥まで読解し、相談者の本心を最大限汲み取り、熟考して答える様はまるで哲学者のようでした。とは言え難しい事は無く、サクサクと面白おかしく読めました。従来の人生相談とは一線を画す1冊。人生相談の類がお好きな方にはお薦め!2019/12/01

Y

40
アドバイスの斬新さよりもまず洞察力の鋭さが際立っていた。あとがきで哲学者の本を読む時のように、そこに書かれていないことを読みとるようにして相談内容を読んだと述べてあったが、確かに顔も見たことのない人の文章からそこに漂う欺瞞を見透かしていて凄いと思った。一貫して相談者の目の前にいる人と語り合うことをおすすめしていたが、対話の大切さを相談者と筆者のやり取りを通してよく学べた。この本で哲学を中心に相談内容に適した本が紹介されているが、そのチョイスがおもしろく、そして多岐にわたっていて読みたい本が増えた。2014/06/29

金城 雅大(きんじょう まさひろ)

37
どの相談にも真摯に穏やかに答える姿勢、哲学者や哲学用語の解説を易しく述べつつ相談者の悩みに寄せていく話法など、著者の優しい人柄が滲み出ているようだ。各相談につき引用元の参考文献は原則1つというのもシンプルで良い。 /辛辣に核心を突く場面も多く、そんな時はそこはかとなく怒りも滲み出ている。哲学者といえど決してフラットなわけではなく、自分が大事にしている善悪好悪の価値観に基づく矜持を持っているということか。あるいは、明確に持ち合わせているからこそ哲学者たりえるのかもしれない。2018/09/25

のんぴ

34
國分先生は平易ですっと頭に入ってくる口調で書いてくれるので哲学が身近に感じられます。今回は人生相談。なるほど哲学は人生の悩みに応えてくれるのだな。親の子に対する支配を洞察した先生が読んでみてとおすすめしたアルノ・グリューン「人はなぜ憎しみを抱くのか」アリス・ミラー「魂の殺人―親は子どもに何をしたか」読んでみたい。運のいい人は思い込みで情報を遮断せず、大量の情報を無意識に処理、計算して選択している。だから選択に迷ったら人と話そう。相談は観念の物質化。話すことでデトックス効果がある。2021/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7687026
  • ご注意事項