ディスカヴァー携書<br> 医学部の大罪

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ディスカヴァー携書
医学部の大罪

  • ISBN:9784799313985

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内容説明

●ガン検診の普及でガンが増える不思議 ●老年医学専門医の少ない県ほど寿命が長い!? ●胃カメラも扱えない消化器専門医 ●メタボブームのインチキはなぜ起こったか? ●乳房温存療法が15年も遅れた理由 ●薬害エイズ普及の遠因 ●年収1500万円でなぜ豪邸がもてる?    医学部は、付属の大学病院とともに、臨床、研究、教育の三つの機能を持っている。そして、現在、そのいずれにおいても二流である。それどころか、医学・医療の進歩の最大の抵抗勢力となっている。しかし、医学部が変われば、先端医療立国となることも夢ではない。その日に向けて、これまで誰も書かなかった医学部の22の大罪を、全国の大学病院を敵に回す覚悟で、あえて問う!

目次

第1章 超高齢社会に対応できない医学部―医学部の少ない県ほど、寿命が長く、医療費も少ない!?
第2章 ガンも減らず、ガンで死ぬ人も減らせない医学部―ガン検診の普及でガンが増える不思議
第3章 心の時代に背く医学部―四十歳未満の死因第一位の自殺にも対応できない
第4章 製薬会社の治験機関でしかない医学部―メタボブームのインチキはなぜ起こったか?
第5章 優秀な学生をバカにして送り出す医学部―大学病院に研修医が集まらなくなっているわけ
第6章 医療行政を歪める医学部―既得権の権威主義から競争原理の働く実力主義へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッポニア

63
面白いですね、いや面白いなどと言っていては行けない、深い罪があります。成功者のカラクリに騙されないようにしっかり知ることです。以下メモ。医学部の多い県ほど、平均寿命が短い。総合診療医が育たない、教える人がいない、よって医療は偏る。無駄な薬剤費を使い、高齢者を薬漬けにする。悪玉コレステロールは、動脈硬化になりやすいが、癌、うつにはなりにくい。医者よりも看護師の力が重要。日本は外科医絶対主義。免疫機能を上げて癌が治ると、外科医がいらなくなる。医療費を稼ぐために、肥満の基準を下げたため、病人が膨れ上がった。2023/02/04

とも

42
そういう世界もあるんだなぁ。 医学部の問題を明らかにしてもらうの はとてもよかった。 改善策がもう少し分かりやすく、具体的だといいな。 行政、医学部、医者、看護師、患者、私達一人ひとりが何をしたらいいのか。 まず私はお医者さんの友達を作りたい。2021/01/07

壱萬弐仟縁

27
重要箇所がゴシ太。この間読んだ阿部知事の本にもあったが、長野県は、総合医療が盛んで予防医学の結果、老人医療費が最安で、寿命は最長(39頁)。それは誇りだが、放射能で今がピークかも。国保直営、お金を払う側が病院経営していることも大きいという(42頁)。太っている人のほうが長生きする?(109頁~)ありがたいねぇ(苦笑)。宮城県のデータでは、痩せよりもメタボの方が寿命は6~8年長かった(東北大調査‘95-’06年)。医学部は文科省と厚労省の両方の指揮下にある。大学医学部が前者、大学病院が後者という。 2015/01/03

ワダマコト

15
一番手っ取り早いのは、国民が医療リテラシーを身につけること。2014/11/01

ロッキーのパパ

15
医学部という切り口で日本の医学界の問題を書いている。 日本医学界に問題があるという総論は分かるけど、具体的な内容は疑問だらけに思える。 自分の意見に合わない主流の主張に対しては厳しくエビデンスを求めるなど批判をしている。 しかし、自分の意見や著者が評価している近藤誠医師については無批判に受け入れている。なので、全体として本書の論拠が弱く感じた。 この著者はもっとスマートな論客だと思っていたけど期待外れかも。2014/02/12

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