お前たちの中に鬼がいる

著者名：梅原涼

主婦の友社（書籍）（2013/11発売）

• ISBN：9784072924167

内容説明

Amazon電子書店「Kindleストア」の人気作を、大幅に改稿した増補完全版。付録として、短篇『1993年（平成5年）』も収録。（あらすじ）高校教師、須永彰は薄暗い地下室で目覚めた。記憶も曖昧で何もわからない。そこで彼は、奇妙なメッセージを見つける。『お前たちの中に鬼がいる……』。地下には、他に五つの部屋があり、中には、鎖で繋がれた五人の女性がいた。誰もこの状況を説明できない。が、みな何かを隠しているようで、誰一人信用できない。さらにここでは、常識では考えられない不可解な現象が次々と起こる。須永はこの空間からの脱出を決意する。ただ気がかりがあった。自分たちの中の誰かが『鬼』なのではないか…。

目次

お前たちの中に鬼がいる
1993年（平成5年）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[あも]

デスゲーム物は大好物だが、高確率でハズレるので期待は禁物…。お、割といいやん！が、ちょーっと長い！何が不要と言うか、段組500頁は流石に凝縮できただろ。目覚めると地下室に監禁、５つの手錠部屋と各部屋の鍵を持つ自由な１人。６人の中の鬼を殺せば解放！と某映画チックだが、1時間おきにリセット。殺し合い途中でも一瞬で元の監禁状態。その際、配置変更で、鍵を持つ者が入れ替わる点が面白い。設定の生かし方は上手く、ミステリ要素のあるオチにも満足。主人公以外全員女のハーレム設定に必然性があったかは議論の余地がないでもない。

2018/08/20

[キャプテン]

★★★★★＿「住宅情報クローズドサークル☁︎フェア」第七軒目《暗い森のアパート／地下牢》。【①どっか②地上三階／地下一階の広々生活空間③地下牢から出勤④五人牢屋、一人自由（入居者間で公平を期すためにランダムで入れ替わります）⑤紛れ込む“鬼”の謎が解けたら脱出可⑥一時間に一回リセット／ゲーム世代に嬉しい特典⑦暗い森の陰鬱な眺望】宿泊者レビュー：地下牢の鬱屈感を見たときは正直失敗したかなと思いましたが、自分以外の宿泊者が全員女性だと知って多少のことは我慢することを決めました！でもそれが間違いの始まりでした…。

2016/12/30

[秋製]

話の引きずられるように読んだけど、読了感の良し悪しにちょっと悩む作品だった。ホラーと、ミステリーがごちゃ混ぜになったような感じを受けた。この本の感想は難しい・・・。

2014/02/15

[のりすけ]

悪くはない。悪くはないんだけど…。同じようなことや思考の堂々巡りを何度繰り返したら気が済むのよぅ…。得ていく知識を使い推測を積み重ねていく手法は好きですが、削っても良い部分もあったのでは…。集められたメンバーの中にかしこがいないと、打開策は見つからないってことでよろしいのかしら。

2017/07/16

[ren5000]

最初はややとっつきにくくて読みにくかったけど、ページが進むごとに面白くなって一気に読めました。でもなんか物足りないものもあったなぁ。最後の1993年の章はあってもなかってもよかったような気もします。

2014/06/14